グラウンドポジション

グラウンドポジションについての徹底解説

グラウンドポジション（Ground Position）とは、総合格闘技やその他の格闘技において、選手の足の裏以外がマットに接地している状態を指します。この体勢は単なる寝技とは異なり、場合によっては両者が立った状態での攻防が展開されることもあります。

各競技・ルールにおける特徴

グラウンドポジションでの戦い方は、競技やルールの違いによって大きく異なります。たとえば、ピンフォールや関節技、打撃技などの使用が認められているかどうかは、競技のセオリーに影響を及ぼします。特定の体勢があるスポーツでは有利とされても、他の競技では逆にデメリットになることもあります。

ブラジリアン[[柔術]]

ブラジリアン[[柔術]]では、グラウンドポジションにおいてピンフォールが存在せず、主に関節技や絞め技で試合が決着することが多いです。このため、アップスポジションからの攻撃やパスガード、膠着時の対応が重要視されます。マウントポジションやバックグラブが取られた場合、特にこの体勢が圧倒的に有利とされ、得点制も採用されています。

レスリング

アマチュアレスリングやプロレスでは、両肩がマットに接触することでピンフォールが成立し、相手を叩きつけるテクニックも許可されています。そのため、グラウンドポジションでは即座に立ち上がろうとする姿勢が重視されるため、パーテールポジションがよく見られます。プロレスにおいては、攻める選手が意図的にピンフォールを獲得する運用も確認されています。

総合格闘技（MMA）

総合格闘技では、打撃技や投げ技が認められ、選手は下のポジションから速やかに脱出し、上位を奪うことが求められます。インサイドガードポジションからの打撃も許可されているため、条件に応じて様々な戦略が有効とされています。

柔道

柔道は立ち技での技を重視するため、うつ伏せ状態を厳しく評価しません。攻防が膠着する場合、すぐに立ち直すことが必要とされるため、グラウンドポジションでは「待て」が頻繁に適用されます。また、ガードポジションを取っている間、得点には繋がらないため、パスガードや関節技による攻撃の重要性が増します。

主なポジション

1. マウントポジション: 上の選手が相手の胴体にまたがる状態。攻撃の自由度が高く、非常に有利なポジションとされる。

2. バックマウントポジション: 下の選手がうつ伏せになり、上の選手がその背中に位置する体勢。絞め技や関節技のチャンスが大いにあります。

3. サイドマウント: 横から下の選手を抑えこむ体勢で、多様な技へと繋がる可能性が高い。

4. ガードポジション: 下の選手が脚で上の選手に対抗する姿勢。見た目とは逆に下でも多数の攻撃チャンスがあります。特に、様々な種類のガードが存在し、機会に応じて使い分けられます。

特殊なポジションとテクニック

現代の格闘技で使われるポジションは多様で、ガードやマウントの種類も細かく分かれています。スパイダーガードやラバーガード、フックガードなど、各技術には狙いが存在します。これにより選手は相手に対して有利に立ち回ることができるのです。ひとつの体勢からどのように展開していくか、それが勝敗を決することも多々あります。

これに加え、リバーサルやスイープなどの反撃技も重要で、常に状況を利用して体勢を有利に持っていく技術が格闘技の根幹となっています。

このように、グラウンドポジションは多彩な技術とルールに支えられた重要な要素であり、選手の熟練度が試される場面となります。

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