グラス・ハウス

『グラス・ハウス』（原題: Glass Houses）は、ビリー・ジョエルが1980年に発表した7作目のアルバムです。このアルバムは、全米アルバム・チャートで6週連続1位を獲得し、ビリーにとって2作目のナンバーワン・アルバムとなりました。

アルバムジャケットに写る石を持ったビリーが狙いを定めている家は、彼がかつて所有していた邸宅です。前作では多くのゲストミュージシャンが参加していましたが、本作ではレギュラーバンドの演奏を前面に押し出し、よりロック色の強いサウンドが特徴となっています。

イギリスでは、「レイナ」が最初のシングルとしてリリースされ、全英40位にランクインしました。アメリカ本国でも当初は「レイナ」が第1弾シングルとなる予定でしたが、「ガラスのニューヨーク」に変更され、全米7位を獲得しました。その後、「ロックンロールが最高さ」がシングルカットされ、ビリーにとって初の全米シングルチャート1位に輝きました。他にも、「ドント・アスク・ミー・ホワイ」（全米19位）、「真夜中のラブコール」（全米36位）といったヒット曲が生まれています。

『グラス・ハウス』は、第23回グラミー賞で最優秀男性ロック・ボーカル賞を受賞しました。

収録曲は以下の通りです。

Side 1
ガラスのニューヨーク - "You May Be Right" - 4:15
真夜中のラブコール - "Sometimes a Fantasy" - 3:39
ドント・アスク・ミー・ホワイ - "Don't Ask Me Why" - 2:59
ロックンロールが最高さ - "It's Still Rock and Roll to Me" - 2:57
レイナ - "All for Leyna" - 4:14

Side 2
孤独のマンハッタン - "I Don't Want to Be Alone" - 3:57
チャンスに賭けろ - "Sleeping With the Television On" - 3:02
愛の面影 (セテ・トワ) - "C'Était Toi (You Were the One)" - 3:25
ボーダーライン - "Close to the Borderline" - 3:47
ロング・ナイト - "Through the Long Night" - 2:44

「ガラスのニューヨーク」（You May Be Right）は、ガース・ブルックスがライブでカバーし、ライブビデオ『This Is Garth Brooks』（1992年）に収録されています。また、桑田佳祐が嘉門雄三名義で発表したアルバム『嘉門雄三 & VICTOR WHEELS LIVE!』でもカバーされており、このアルバムではビリー・ジョエルの代表曲である「Say Good-bye To Hollywood」も取り上げられています。

アルバムに参加したミュージシャンは以下の通りです。

ビリー・ジョエル - ボーカル、ピアノ、シンセサイザー、ハーモニカ、アコーディオン
ダグ・ステッグマイヤー - ベース
リバティ・デヴィート - ドラムス、パーカッション
デヴィッド・ブラウン - リードギター
ラッセル・ジェイヴァース - リズムギター
リッチー・カナータ - サックス、フルート、オルガン

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