グラナダ (ニカラグア)

グラナダ（ニカラグア）

グラナダは、ニカラグア共和国西部に位置するグラナダ県の県都であり、人口は約13万人（2021年）です。ニカラグア湖の北西岸に位置し、その歴史的、経済的な重要性から、ニカラグアで最も重要な都市の一つとされています。

歴史

1524年、フランシスコ・エルナンデス・デ・コルドバによって建設されたグラナダは、スペインの都市グラナダにちなんで名付けられました。この命名は、スペインのグラナダがカトリック王によって征服されたことを記念する意味合いがありました。

植民地時代、グラナダはニカラグア湖とサン・フアン川を通じて大西洋にアクセスできる港として、商業的に繁栄しました。しかし、その繁栄は、イギリス、フランス、オランダなどの海賊による攻撃や侵略に晒されることにもなりました。

19世紀には、アメリカ人傭兵ウィリアム・ウォーカーがグラナダを占拠し、中央アメリカの支配を試みました。ウォーカー軍の撤退時には、都市に火が放たれ、その大部分が焼失するという悲劇に見舞われました。

グラナダは、長い間、レオンとニカラグアの主導権を争ってきました。グラナダは保守派の拠点であり、レオンは自由主義者の拠点でした。この対立を解消するため、両都市の中間地点であるマナグアが、最終的にニカラグアの首都として選ばれました。

現在、グラナダはスペイン植民地時代の美しい建築物や、ニカラグア湖の豊かな自然が魅力的な観光都市として、多くの人々を惹きつけています。歴史的な建造物としては、グラナダ大聖堂やサンフランシスコ教会などが挙げられます。また、ニカラグア湖では、イサベラ砦やモンバチョ火山などの観光スポットを巡る遊覧船が人気を集めています。

外部リンク

Sistema Lagunar de Tisma | Ramsar Sites Information Service

もう一度検索