グランデッツァ

グランデッツァについて

グランデッツァ（Grandezza）は、日本で生まれた競走馬であり、種牡馬としても名を馳せています。2009年3月3日生まれの彼は、イタリア語で「偉大」を意味するこの名前にふさわしく、競走馬として多くのファンを魅了しました。主な勝ち鞍には、2012年のスプリングステークスや2011年の札幌2歳ステークス、2015年の七夕賞があります。

競走馬時代

2011年

グランデッツァは2011年8月21日に札幌の芝1800m戦でデビューしました。レースでは最後方からの追走も、直線で伸び切れずに2着となりました。しかし、9月17日の同じく札幌での未勝利戦では圧倒的な人気を受けて登場し、見事に初勝利をおさめます。続く札幌2歳ステークスでは前方から抜け出し、重賞初制覇を果たしました。ラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは先行しながらも、最後には他馬に差されて3着となるも、成長を感じさせる走りでした。

2012年〜2013年

3歳初戦となるスプリングステークスでは、ディープブリランテをゴール前で抜き去り、重賞2勝目を獲得しました。その後、皐月賞と日本ダービーに出走しましたが、両レースともに思うような結果を残せず、特に皐月賞では後方から伸びきれず5着、日本ダービーでは10着に終わりました。陣営は距離が長かったことが敗因であると分析しました。秋になると、左前脚の屈腱炎を発症し、長期休養に入ります。

2014年

休養後の初戦はダート戦でしたが、ポルックスステークスでの16着を皮切りに、アルデバランSでも11着と不振が続きました。しかし、再起をかけた都大路ステークスでは、2着に5馬身差をつけて復帰後初勝利を挙げ、この時の時計は日本レコードの1分43秒9でした。しかし安田記念では不良馬場に苦しみ、10着に敗れ、その後の函館記念やグランデッツァの出走した多くのレースでも未勝利が続きました。

2015年

2015年に入ると、京都金杯で勝利を目指しましたが、伸びを欠いて5着に終わります。その後の都大路ステークスでは2着、鳴尾記念では5着となりました。しかし、七夕賞では圧倒的な走りを見せ、当時のレースレコードを0.5秒更新し、1年2か月ぶりの勝利を手にしました。この勝利は重賞では3年4か月ぶりのものでした。しかしその後、再び屈腱炎を発症し、調整に入らざるを得ず、最終的に引退を決断しました。

種牡馬時代

引退後はブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬としての地位を確立しました。2016年から種牡馬生活を開始し、2017年には初めての産駒が誕生しました。産駒たちは2019年にデビューを果たしましたが、2020年をもって種牡馬引退を迎えました。その後、彼は北海道札幌市のモモセライディングファームに移り、乗馬として新たな生活をスタートさせました。2022年には引退名馬繋養展示事業の対象馬として認められ、今も多くの人々に愛されています。

血統について

グランデッツァの家系には多くの素晴らしい血筋が受け継がれています。半姉には2011年桜花賞を制したマルセリーナがおり、その産駒には2023年目黒記念を勝利したヒートオンビートもいます。また、母のマルバイユはフランスG1のアスタルテ賞など、3回の重賞を勝利した名牝でもあり、その血統は競馬界でも特に注目されています。

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