グラント・グリーン (野球)

グラント・グリーンは、カリフォルニア州フラートン出身の元プロ野球選手です。二塁手、外野手として、右投右打で活躍しました。

高校時代からその才能を発揮し、キャニオン高校では2年時に打率.430、最終学年には打率.453、4本塁打、22打点、14盗塁を記録。チームのリーグ選抜にも選ばれました。全米代表にも選出され、パン・アメリカチャンピオンシップでは打率.412の成績を残しています。2006年のMLBドラフトでサンディエゴ・パドレスから指名を受けましたが、南カリフォルニア大学へ進学しました。

大学では、1年時から全ての試合に先発出場し、打率.316を記録。Pac-10の新人王に選ばれました。2年次には打率.390、9本塁打、46打点、10盗塁の好成績で、ベースボール・アメリカのオールアメリカサードチームに選出。3年時には、シーズン途中に調子を崩したものの、最終的には打率.374、4本塁打、32打点、16盗塁と期待に応える活躍を見せました。また、ケープコッド・ベースボールリーグにも参加し、トッププロスペクトとして評価される一方で、守備面では課題も見られました。

2009年のMLBドラフトでは、オークランド・アスレチックスから1巡目（全体13位）で指名を受け、275万ドルで契約。A級ストックトン・ポーツで経験を積みました。2010年には、ベースボール・アメリカのアスレチックス傘下組織の三塁手部門でトッププロスペクトに選出され、オールスター・フューチャーズゲームにも出場。アリゾナ秋季リーグにも参加しました。2011年はAA級ミッドランド・ロックハウンズでプレーし、2012年にはAAA級サクラメント・リバーキャッツに昇格。

2013年7月8日、ピッツバーグ・パイレーツ戦で念願のメジャーデビューを果たしました。しかし、同年7月30日にはアルベルト・カヤスポとのトレードで、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへ移籍。

2015年9月30日にDFAとなると、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結びました。2016年にはメジャー契約を結びましたが、その後DFAとなり、FAとなりました。

2017年にはワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結びましたが、メジャーでの出場はわずか2試合に終わり、再びFAに。その後、シカゴ・ホワイトソックス、マイアミ・マーリンズとマイナー契約を結びましたが、メジャー復帰は叶いませんでした。

2018年にはメキシカンリーグのモンクローバ・スティーラーズと契約し、プレーしました。マイナーリーグではオールスター・フューチャーズゲームMVPを獲得するなど、輝かしい実績を残しています。

MLBでの活躍は短期間でしたが、マイナーリーグでの実績と高い潜在能力で、多くのファンを魅了した選手でした。

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