グリフォンマスク

グリフォンマスク：鳥のマスクを被った正義のレスラー

グリフォンマスクは、SNKの対戦型格闘ゲーム『餓狼 MARK OF THE WOLVES』（以下『餓狼MOW』）に登場する人気キャラクターです。鳥を模したマスクを被った覆面レスラーとしてデビュー以来無敗を誇り、子供たちから絶大な人気を集めていました。しかし、突如現れた謎の男に襲撃され敗北を喫したことをきっかけに、2年間という歳月をかけて厳しい修行に励みます。そして、その成果を試すべく、格闘大会「キング・オブ・ファイターズ（KOF）」への出場を決意しました。

『餓狼MOW』でのエンディングでは、一度は引退を考えていたグリフォンマスクですが、足の不自由な子供が自分自身を目標にリハビリテーションに励んでいる姿を目撃します。その光景に触れ、子供たちにとっての希望であり続けることを決意し、グリフォンマスクとしての活動を継続することを誓います。

グリフォンマスクは、表裏のない性格で、常に子供たちの模範となるべく毅然とした態度を保っています。彼の口調は独特で、しばしば「ユー」という二人称を用います。鳥のマスクを被っていることから「鳥」と呼ばれることを嫌っており、特にマルコ・ロドリゲスがグリフォンを本物の鳥だと勘違いして襲いかかってくることを大変嫌っています。

『KOF』シリーズでの活躍

『KOF2003』からシリーズに参戦し、『KOF2003』では餓狼チーム、『KOF XI』では餓狼MOWチームに所属。悪人キャラクターに対しては専用の対戦前デモが存在するなど、シリーズの中でも特別な扱いを受けています。

『KOF』シリーズでは、ジョー・ヒガシから間違った日本語を教えられたり、海賊のB.ジェニーとチームを組むなど、騙されやすい一面も描かれています。KOFへの出場目的は優勝賞金ですが、その使い道は子供たちが無料で彼のプロレス観戦を楽しめる「グリフォンシート」の設置や孤児院への寄付など、全て子供たちのためを思ってのことです。

『KOF2003』では、グレートニンジャ・ミナミというプロレスラーとの対戦に勝利し、弟子にしたという設定もあります。

キング・オブ・ダイナソーの正体

『KOF XIV』に登場する悪役覆面レスラー、キング・オブ・ダイナソー。ゲーム内では正体を隠していましたが、テリー・ボガードやネルソンとの対戦前の会話、公式コミカライズ作品『THE KING OF FIGHTERS～A NEW BEGINNING～』において、グリフォンマスクのもう一つの顔であることが明らかになりました。『KOF XIV』ではチームメイトであるラモンとアンヘルはダイナソーの正体に気づいていませんでしたが、『KOF XV』ではラモンと共にアントノフ主催のプロレス団体に所属しています。

ゲーム上の特徴と技

『餓狼MOW』では、SNKの格闘ゲームでは珍しいレバー一回転コマンドの必殺技を持つ投げキャラクターです。連続技に不向きな部分があり、他のキャラクターとは異なる独特のゲーム性を持っています。

一方、『KOF』シリーズでは、レバー一回転コマンドの変更やシステム上の調整により、扱いにくさが緩和され、連続技で大ダメージを与えることも可能になりました。『餓狼MOW』での上段避け攻撃やT.O.P.アタックも特殊技として採用されています。

彼の技には、ギリシア神話の神々の名前が付けられたものが多く、通常投げ、特殊技、必殺技、超必殺技など、多様な技を駆使して戦うキャラクターです。キング・オブ・ダイナソーは、グリフォンマスクと類似した技を使用します。代表的な技としては、「ジャスティスハリケーン/ゼツメツハリケーン」、「ビッグフォールグリフォン/スーパーゼツメツハリケーン」、「ダイダロスアタック」などがあります。

グリフォンマスク