グリーンベレー (コナミ)

グリーンベレー

『グリーンベレー』は、1985年にコナミ（現・コナミデジタルエンタテインメント）が開発したアーケード用横スクロールアクションゲームです。北米では『RUSH'N ATTACK』のタイトルでリリースされました。

「地獄よりの生還者。たった一人で生き残れ……」というキャッチコピーが、ゲームの過酷さを物語っています。

アイレム（現・アピエス）から1980年に同名のゲームが出ていますが、本作とは全くの別物です。

ゲーム概要

プレイヤーは主人公スティーブを操作し、捕虜を救出するため、敵地を進んでいきます。アーケード版は全4ステージ構成。ディスクシステム版と携帯電話版は6ステージで、最終目的は捕虜救出ではなくミサイル破壊です。

敵や敵の攻撃、地雷などに触れるとミスとなり、残機がなくなるとゲームオーバーです。

通常はナイフで戦いますが、特定の敵を倒すと、バズーカなどの強力な武器を入手できます。ただし、これらの武器には弾数や時間制限があります。

アーケード版では、ステージ中にBGMはなく、パーカッションによるマーチのみが演奏されます。

アイテム

アイテムは、アーケード版とゲームボーイアドバンス版では紺色の服の敵、ディスクシステム版と携帯電話版では黄色の服の敵を倒すと出現します。

火炎放射器（アーケードのみ）：前方の敵を一掃できます。3発使用可能。
バズーカ：前方の敵を一掃できます。火炎放射器よりもやや動きが遅いです。アーケード版は4発、ディスクシステム版は3発使用可能。
手榴弾：前方に投げますが、爆発までに少し時間がかかります。3発使用可能。
スター（ディスクシステムのみ）：一定時間無敵になります。
ピストル（ディスクシステムのみ）：一定時間弾を撃ち続けることができます。

他機種版

各機種版には、それぞれ特徴があります。

ディスクシステム版：2人同時プレイが可能。武器やアイテムが追加・変更され、ステージ中にBGMが追加。最終目的がミサイル破壊に変更、エンディングも独自のものになるなど、アーケード版からのパワーアップ移植となっています。
ゲームボーイアドバンス版/Xbox 360版：タイトルが北米版の『RUSH'N ATTACK』に変更されています。
ニンテンドーDS版：本体の言語設定を日本語以外にすると、北米仕様になります。
携帯電話版：『コナミ名作シリーズ』第7弾として登場。ディスクシステム版がベースですが、残機制とライフ制を組み合わせたシステムになっています。

国内版ではミスするとその場から復帰できますが、北米版では復帰ポイントまで戻されます。また、ディスクシステム版の国内版では、特殊武器で地雷を破壊すると地下道に入れることがあります。地下道は、一気に先に進めることもあれば、逆に後戻りさせられることもあります。

アーケードからの移植版では、ネームエントリー時に流れる『大脱走マーチ』が別の曲に差し替えられています。

音楽

サウンドトラック
『コナミ・ファミコン・クロニクル Vol.1 ディスクシステム編』

スタッフ（ファミリーコンピュータ版）

プログラマー：NANIWA NO HIDEO
キャラクター・デザイン：MADAMU KEIKO、HARACHAN、GOKIGEN YOSHIMOTO（吉本陽一）
サウンド・デザイン：CHARY SADAKICHI（禎清宏）
ディレクター：PHAZER ATSUKO
ビジュアル・デザイン：SHIMONETA KENJI（霜出健治）、DAIBUTSU MARI（きのしたまり）
音楽：RUSHER SAKAMOTO（坂元信也）、IKU IKU MIZUTANI（水谷郁）、HEVIMETA SATOE（寺島里恵）、NANDA ADACHI（安達昌宣）
スペシャル・サンクス：HASHIBOU（橋本和久）、ONIYANKO SHINOBU

評価

ファミリーコンピュータ版は、ゲーム雑誌で評価が分かれています。

『ファミコン通信』クロスレビュー：29点（満40点）
『ファミリーコンピュータMagazine』読者投票：17.52点（満25点）

『ユーゲー』では、「『魂斗羅』と比べると地味だが、ナイフで戦い抜く術を身につけると名作」と評されています。

関連作品

* M.I.A. Missing In Action：1989年にコナミから発売されたアーケードゲーム。『グリーンベレー』のゲームシステムを受け継いだ作品です。

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