グレッグ・ビソネット

グレッグ・ビソネット：多才なドラマーの軌跡

グレッグ・ビソネット（Gregg Bissonette, 1959年6月9日生まれ）は、アメリカ合衆国出身の卓越したドラマーであり、セッション・ミュージシャンとして幅広い音楽シーンで活躍しています。ローリング・ストーン誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のドラマー」では、52位にランクインしており、その実力は広く認められています。

ハードロックからフュージョンまで

ビソネットの名を世に知らしめたのは、ヴァン・ヘイレンの元ボーカリスト、デイヴィッド・リー・ロスが1985年にバンドを脱退後、1986年にソロ活動を開始した際のバンドへの参加でしょう。スティーヴ・ヴァイ（ギター）、ビリー・シーン（ベース）といった超一流ミュージシャンと共に、ロスを支えました。この経歴から、ハードロック・ドラマーとしてのイメージが強いですが、実際にはフュージョンなど、高度なテクニックを要するジャンルでも才能を発揮しています。

リンゴ・スター、スティーヴ・ルカサー、ラリー・カールトンといった大物ミュージシャンのアルバムやライブ・セッションにも参加しており、その活動は多岐にわたります。1995年には、TOTOのサイモン・フィリップスの代役を務めたこともあります。

音楽一家

ビソネットの才能は、家族にも受け継がれています。弟のマット・ビソネットはベーシストとして、兄と同じくロスやスターのバンドに参加。さらに、ジョー・サトリアーニやボズ・スキャッグスとも共演するなど、幅広い活動を展開しています。

ディスコグラフィー

リーダー・アルバム

Siblings (1992年)
グレッグ・ビソネット (1998年)
サブマリン (2000年)
Great Composers Of Jazz (2000年) - デイヴィッド・ベノワ、ブライアン・ブロンバーグとの共作
Warning Will Robinson (2013年)

参加アルバム（一部）

デイヴィッド・リー・ロス: イート・エム・アンド・スマイル (1986年)
デイヴィッド・リー・ロス: スカイスクレイパー (1988年)
デイヴィッド・リー・ロス: ア・リトル・エイント・イナフ (1991年)
ジョー・サトリアーニ: ジ・エクストリーミスト (1992年)
スティーヴ・ヴァイ: ファイヤー・ガーデン (1996年)
スティーヴ・ルカサー: LUKE (1997年)
B'z: B'z The Best "Treasure" (1998年) - 「Real Thing Shakes」収録
サンタナ: スーパーナチュラル (1999年)
浜田麻里: Sur lie (2007年)
高中正義: Woodchopper's Ball (1994年)
T-SQUARE: FRIENDSHIP (2000年)
中島みゆき: パラダイス・カフェ (1996年)

教則ビデオ

グレッグ・ビソネット プライベートレッスン（1990年）
* グレッグ・ビソネット2（1993年）

グレッグ・ビソネットは、その卓越したテクニックと幅広い音楽性で、これからも多くの音楽ファンを魅了し続けるでしょう。

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