グレッグ・ボーン

グレゴリー・ラモント・ボーン：強打と走力を兼ね備えた名外野手

グレゴリー・ラモント・ボーン（Gregory Lamont Vaughn, 1965年7月3日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメント出身の元プロ[[野球選手]]（外野手）です。従兄弟に同じくプロ[[野球選手]]のジェリー・ロイスターとモー・ボーンがいます。

プロ入り前の苦労と下積み時代

ボーンはプロ入りまでに4度もドラフト指名を受けながら契約に至らず、5度目の指名でようやくプロの道へ進みました。1984年にはカージナルスとブルワーズから指名を受けるも契約せず、1985年にはパイレーツとエンゼルスから指名を受けますが、こちらも契約には至りませんでした。そして1986年、ブルワーズからドラフト1巡目（全体4位）で指名され、ようやくプロ入りを果たしました。

マイナーリーグではルーキー級、A級、AA級と順調にステップアップし、各階級で傑出した打撃成績と走力を発揮しました。特に1987年にはA級で33本塁打を放ち、ミッドウェストリーグの本塁打王に輝きました。

ブルワーズ時代：メジャーデビューからオールスター選出

1989年、ボーンは24歳でメジャーデビューを果たしました。デビュー戦は代走での出場でしたが、その後、着実に実力を開花させました。
1993年には前半戦で打率.308、19本塁打と好成績を残し、自身初となるオールスターゲームに選出されました。この年はシーズンを通して30本塁打を記録し、強打者としての地位を確立しました。

しかし、1994年と1995年は右肩の故障に苦しみ、成績が低迷しました。それでも1996年には3年ぶり2度目のオールスターに選出され、復活の兆しを見せました。

パドレス時代：本塁打王とワールドシリーズ出場

1996年シーズン途中にパドレスへ移籍すると、その打棒がさらに開花しました。移籍初年度の1996年にはシーズン通算41本塁打を放ち、チームの地区優勝に貢献。自身初のポストシーズンを経験しました。

1998年はボーンにとってキャリア最高のシーズンとなりました。自己最多となる158試合に出場し、打率.272、50本塁打、119打点を記録し、本塁打王を獲得。チームも地区優勝を果たし、ワールドシリーズにも進出しました。ボーンはワールドシリーズ第1戦で2本塁打を放つなど、大活躍を見せ、シルバースラッガー賞を受賞しました。また、MVP投票でも4位にランクインしました。

レッズ、デビルレイズ時代：ベテランとしての活躍

1999年にはレッズへ移籍し、45本塁打を記録。2年連続でMVP投票4位にランクインしました。

その後、2000年にはデビルレイズへ移籍。2001年には4度目のオールスターに選出されました。しかし、2002年は胸の故障の影響で成績が低迷し、2003年に解雇されました。

ロッキーズ時代と引退

2003年、ロッキーズと契約し、メジャーとマイナーでプレーしましたが、同年7月にFAとなり、2004年に現役引退を表明しました。

詳細情報

ボーンは卓越した打撃力と走力を兼ね備えた選手でした。特に1998年の50本塁打は、パドレスの球団記録として現在も残っています。

年度別打撃成績

(省略)

表彰

シルバースラッガー賞：1回（1998年）
カムバック賞：1回（1998年）
MLBオールスターゲーム選出：4回（1993年, 1996年, 1998年, 2001年）

脚注

(省略)

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧 V

外部リンク

* 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference, Fangraphs, The Baseball Cube, Baseball-Reference (Register)

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