グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣

『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣』

概要

『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣』は、1976年7月18日に東映まんがまつりで公開された日本のアニメ映画であり、上映時間は30分です。永井豪が原作の人気ロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』、『グレートマジンガー』、『ゲッターロボG』の3作品がクロスオーバーした作品で、劇場版マジンガーシリーズ第9作目です。キャッチコピーは「夏やすみに見られるぞ! 大海獣ドラゴノザウルスと、われらがロボット軍団の決戦!」です。

本作は、劇場版として唯一オリジナルの主題歌がレコーディングされており、劇中でも「ロボット軍団」という表現が使われています。制作にあたり、永井豪は自らのキャラクターを総動員することを考えていましたが、放送局の関係で実現には至りませんでした。また、『鋼鉄ジーグ』に関してはサイズの問題で登場しないこととなりましたが、作品内では各ロボットのサイズが演出上等しく描かれました。

作品の特徴として、敵が生身の巨大生物であり、知的生命体が関与しないことが挙げられます。この要素は後年の実写映画や特撮ドラマにも影響を与えています。

ストーリー

物語は、早乙女博士からの要請でゲッターチームが行方不明になった海底調査船「バチスカーフ」を捜索するところから始まります。捜索中、彼らは巨大な生物、ドラゴノザウルスと遭遇します。この海獣は、重油の流出などによる海洋汚染の影響で巨大化し、石油を常食とする生き物に育っています。ドラゴノザウルスは、タンカー事故によってもたらされた危機の根源であると判明します。

脅威を排除するために、グレンダイザー、グレートマジンガー、ゲッターロボGが集結し、ダブルスペイザーやダイアナンAといった仲間たちと共に「ロボット軍団」を結成します。しかし、仲間外れにされたボスボロットが無謀にもドラゴノザウルスに接近し、呑み込まれてしまいます。

果たしてロボット軍団は、仲間を救出しつつ、強大な敵ドラゴノザウルスを撃破できるのでしょうか？

ゲストモンスター

本作に登場するドラゴノザウルスは、550メートルの体長を持ち、40万トンの重量を誇る生物です。形状はクラゲに似ており、龍のような顔を持つ触手が7本あります。再生能力が異常に強く、ミサイル攻撃を受けてもなかなか効果がありません。

ドラゴノザウルスは、身体内部に石油を貯蔵しており、戦闘の過程でそれが明らかになります。この弱点を利用して、グレンダイザーたちは連携を取り、最終的にドラゴノザウルスを撃破します。

キャスト

映画のキャストは、基本的にテレビ版と同じ声優陣が担当していますが、一部のキャラクターは変更されています。主要なキャラクターには、デュークフリード（富山敬）、兜甲児（石丸博也）、流竜馬（神谷明）などがいます。

スタッフ

製作は今田智憲が担当し、脚本は高久進、演出は明比正行が手がけました。音楽は菊池俊輔と渡辺宙明が作曲しており、主題歌と挿入歌も新たに制作されました。

映像ソフト

本作は1985年から2023年にかけて、さまざまな映像ソフトとして発売されており、特に最近では4Kリマスター版がリリースされています。

コミカライズ

映画の内容に基づいて、桜多吾作が執筆したコミカライズ版も存在し、講談社からの出版物として収録されています。

まとめ

本作は、懐かしのロボットたちが再び集結し、壮大な戦いを繰り広げる作品です。豪華なキャラクターが勢揃いする中での迫力あるアクションや、彼らの絆は、多くのファンに愛されています。

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