グレープブランデー

グレープブランデー

グレープブランデーは、日本で活躍した競走馬で、その名は「ぶどう酒を蒸留したブランデー」に由来しています。特に2011年のジャパンダートダービーや2013年のフェブラリーステークスでの勝利が記憶に残ります。彼の競走キャリアは、多くのファンの心に強く刻まれています。

戦歴の概要

2010年

グレープブランデーは、2010年9月26日の阪神競馬場でデビューしました。その新馬戦では、惜しくも2着となり初勝利を逃したものの、続く京都の未勝利戦で直線で抜け出し、待望の初勝利を手にしました。しかし、その後のレースでは、もちの木賞で再び2着となり、樅の木賞には感冒の影響で出走を回避し、2歳シーズンを終えました。

2011年

2011年にはさらなる活躍が期待されました。初戦の500万下ダート戦では、他を圧倒し2着に6馬身差をつける好成績を収めました。その後、芝2200mのすみれステークスで2着となり、初重賞挑戦であるユニコーンステークスでは2着に終わるも、続くジャパンダートダービーで重賞初制覇を達成し、同時にGI初制覇の栄光を手にしました。しかし、9月に放牧先で右前蹄骨の骨折が発覚し、休養を余儀なくされました。

2012年

2012年5月には復帰レースとしてブリリアントステークスに出走しましたが、久しぶりの競馬に苦しみ15着と不振に陥りました。その後も復調を図るも、ジュライステークスで6着、阿蘇ステークスで約1年ぶりの勝利を収めたものの、シリウスステークスやみやこステークスでは期待を裏切り、年末のジャパンカップダートでも5着という結果に終わります。

2013年

2013年、グレープブランデーは再び注目を浴びます。1月の東海ステークスでは騎手クリストフ・ルメールの手綱で勝利を収め、その勢いのまま2月のフェブラリーステークスに挑戦。ここでは、残り2ハロンで先行するエスポワールシチーを捉え、見事にGIレースでの勝利を収めました。しかし、その後すぐに右第1指骨剥離骨折が発覚し、再びの休養が必要になりました。

その後、復帰を果たしますが、マイルチャンピオンシップ南部杯で4着、みやこステークスで10着、さらにはジャパンカップダートで11着と、思うような結果が得られず、充実したキャリアとは言い難い年となりました。

2014年〜2017年

2014年以降は勝ち星が遠のきますが、2015年のエルムステークスと2016年の東京スプリントで2着に入った実績があります。また、2016年9月には韓国で行われたコリアスプリントに出走し、3着となるなど国際舞台でも存在感を示しました。2017年には去勢手術を受け、障害競走に向けた準備を進めましたが、右前繋靱帯炎を発症したことで現役を引退する運びとなりました。

引退後

引退後は社台ファームで乗馬として過ごし、その後千葉県富里市の乗馬クラブレアルネップに繋養されています。グレープブランデーの競走成績や血統にはダート短距離で活躍したオープン馬や名馬たちの血が受け継がれています。競走馬としての彼の足跡は多くのファンに愛され、今もなお語り継がれています。

もう一度検索