グロスター (駆逐艦)

HMSグロスター(D96)

HMSグロスター(D96)は、イギリス海軍が誇る42型駆逐艦の12番艦であり、バッチ3に分類されます。この艦名は、イギリス海軍において11代目に受け継がれる由緒あるものです。

艦歴

「グロスター」は、1979年10月29日にヴォスパー･ソーニークロフトウールストン造船所（サウサンプトン）で起工されました。その後、1982年11月2日に進水し、1985年9月11日にイギリス海軍の一員として正式に就役しました。

湾岸戦争

湾岸戦争（1990年 - 1991年）において、「グロスター」はペルシャ湾に派遣され、重要な役割を果たしました。特に1991年2月、戦艦「ミズーリ」を中心とする部隊がイラク軍のシルクワーム対艦ミサイルによる攻撃を受けた際、「グロスター」は搭載していたシーダート艦対空ミサイルを使用し、見事にこのミサイルを撃墜しました。これは、海上における戦闘で対空ミサイルが対艦ミサイルの撃墜に成功した世界初の事例として記録されています。2014年6月時点で、この記録は唯一無二のものです。

ハイブラウ作戦

2006年のイスラエルによるレバノン侵攻の際には、「グロスター」は空母「イラストリアス」と共に、レバノンに滞在していたイギリス国民を安全に避難させるためのハイブラウ作戦に参加しました。「グロスター」は、避難民をキプロスへ3回にわたり輸送し、作戦の成功に大きく貢献しました。

退役

長年にわたりイギリス海軍を支え続けた「グロスター」は、2011年6月30日に惜しまれつつ退役しました。

外部リンク

Royal Navy Website: HMS Gloucester (D96))

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