ケイシー・コールマン

ジョゼフ・ケイシー・コールマン（Joseph Casey Coleman, 1987年7月3日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州フォートマイヤーズ出身のプロ野球選手（投手）。右投左打で、現在はメキシカンリーグのユカタン・ライオンズに所属しています。

経歴

2008年のMLBドラフトでシカゴ・カブスから15巡目（全体461位）で指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。同年は傘下のマイナーリーグで経験を積み、A-級、A級、A+級の3球団でプレーしました。

2009年には、AA級テネシー・スモーキーズに昇格。27試合に先発登板し、14勝6敗、防御率3.68という好成績を収めました。この年の14勝はサザンリーグの最多勝となり、カブスの最優秀マイナー投手にも選出されました。

2010年は、AAA級アイオワ・カブスで開幕を迎え、20試合に先発として登板し、10勝7敗、防御率4.07の成績を残しました。そして、8月2日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で念願のメジャーデビューを果たしました。同年はカブスで12試合に登板し、4勝2敗、防御率4.11という成績でした。

2011年と2012年は、メジャーとマイナーを行き来するシーズンが続き、メジャーでの成績は安定しませんでした。2013年はAAA級アイオワに在籍し、メジャーでの登板機会はありませんでした。

2014年4月14日にFA（フリーエージェント）となりました。

その後、カンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結び、AAA級オマハ・ストームチェイサーズに配属されました。2014年5月16日にメジャー昇格を果たし、同日のボルチモア・オリオールズ戦で2年ぶりのメジャー復帰となりました。ロイヤルズでは10試合に登板し、1勝0敗、防御率5.25の成績を残しました。2015年には、パンアメリカン競技大会のアメリカ合衆国代表に選出され、チームは準優勝で銀メダルを獲得しました。また、同年開催された第1回WBSCプレミア12にもアメリカ合衆国代表として出場しました。

ロイヤルズ退団後は、シアトル・マリナーズ、タンパベイ・レイズとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格はなりませんでした。独立リーグでのプレーを経て、ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結びましたが、再び自由契約となっています。2018年にはカブスとマイナー契約を結び古巣に復帰。2019年にはニューヨーク・メッツとマイナー契約を結びましたが、メジャーの舞台には立てず、メキシカンリーグへ移籍しました。2022年からは、メキシカンリーグのユカタン・ライオンズに所属しています。

人物

コールマン家は、ジョー・シニア（祖父）、ジョー・ジュニア（父）、ケイシー（本人）と三世代に渡ってメジャーリーガーを輩出している野球一家です。しかも、全員が投手としてメジャーでプレーしており、史上初の「親子孫三代投手のメジャーリーガー」となりました。祖父のジョー・シニアは、フィラデルフィア・アスレチックスなどで活躍し、オールスターにも選出された名選手です。父のジョー・ジュニアもデトロイト・タイガースなどで活躍し、オールスターにも選出されています。ケイシー自身も2010年にメジャーデビューを果たし、コールマン家の名をさらに高めました。

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