ケイポート

株式会社ケイポート：東京都心の調剤薬局・ドラッグストアチェーン

株式会社ケイポートは、東京都内を中心に事業を展開する調剤薬局とドラッグストアを組み合わせたチェーンストアです。京浜急行電鉄沿線や山手線沿線に多くの店舗を構え、地域住民の健康と美容をサポートしています。俳優の渡辺謙氏が経営する同名の喫茶店とは一切関係ありません。

事業内容

ケイポートの事業は大きく分けて、調剤業務、一般医薬品の販売、そして化粧品や日用品の販売の3つです。店舗形態は様々で、調剤と一般販売を併設した店舗、処方箋薬局のみを運営する店舗、薬剤師が常駐し第1類医薬品以下の医薬品を扱う店舗など、顧客ニーズに合わせた多様な展開を行っています。

特に注目すべきは、調剤併設店舗における一般医薬品の販売です。薬剤師が不在の時間帯であっても、調剤部門が営業している限り、第1類医薬品を購入できる体制を整えています。一方、調剤併設でない店舗では、薬剤師の不在時には第1類医薬品の販売は行いません。

また、調剤業務を行う店舗でしか取り扱えない妊娠診断補助薬などの商品も、調剤併設型の一般販売店舗で取り扱うなど、顧客利便性の向上にも努めています。化粧品に関しては、都心部店舗ほど専門性の高い商品を取り揃えています。アルビオンやコーセー（コスメデコルテ、シェルクルールなど）といった有名ブランドの商品を取り扱い、多くの店舗では各メーカーの従業員が常駐し、専門的なアドバイスを提供しています。一部の都心部店舗では免税サービスも提供しています。

近年は、顧客の利便性向上のため、クレジットカードや電子マネーなど、多様な支払い方法に対応できるようシステムを整備しています。

歴史と変遷

ケイポートの前身は、湊薬品という化粧品販売店でした。創業者である近藤宏司氏のイニシャル「K」と、「湊」を英語の「PORT」と組み合わせた社名となっています。創業以来、独立系の企業として成長を続け、2024年4月1日にはマツモトキヨシグループの完全子会社となりました。

過去には、異業種への参入も試みており、かつては新橋の店舗にラーメン店を併設していましたが、その後撤退しています。

沿革

1985年9月：有限会社ミナト薬品設立
1992年2月：水門通り店オープン
1994年2月：恵比寿東口店オープン
1994年5月：蒲田店、本部設立
1995年9月：株式会社ケイポートドラッグマートに組織変更、エクセレント店オープン
1996年6月：目黒店オープン
1997年9月：東五反田駅前店オープン
2002年8月：梅屋敷店オープン
2004年6月：東門前店オープン
2004年9月：矢口店オープン
2005年4月：五反田八ッ山通り店オープン
2006年5月：青物横丁店（調剤併設）オープン
2006年11月：本部移設
2007年4月：エクセレント店リニューアル（調剤併設）
2007年6月：雪谷大塚店オープン
2007年7月：TOC有明店（調剤併設）オープン
2007年9月：目黒店リニューアル（調剤併設）
2008年6月：TOC五反田店オープン
2009年10月：南品川三丁目店オープン
2010年8月：東五反田店（調剤併設）オープン
2018年4月：株式会社ケイポートに社名変更
2024年4月：マツモトキヨシグループの完全子会社化

主要店舗

ホテルエクセレント店
恵比寿東口店
下目黒店
青物横丁店
BEAUTÉ STUDIO K-PORT（化粧品専門店）
ケイポート薬局 東五反田店（調剤専業薬局）
* ケイポート薬局 南品川店（調剤専業薬局）

閉店した店舗

多くの店舗が長年に渡り営業を続け、地域社会に貢献してきましたが、時代の変化や経営戦略の見直しに伴い、いくつかの店舗が閉店しています。

まとめ

ケイポートは、多様な店舗形態と充実した商品・サービスで、地域社会に密着した事業展開を行っています。マツモトキヨシグループの一員となったことで、更なる発展が期待されます。

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