ケズィック・コンベンション

クズィック・コンベンションの概要

クズィック・コンベンションは、キリスト教における重要な聖会であり、実践的ホーリネス運動を促進するために設立されました。この聖会は、イギリスのケズィックの地に根ざしており、C.バタスビーによって始められました。ケズィックは英国の美しい湖水地方に位置するリゾートタウンであり、ここで開催されるコンベンションは、毎年夏に行われ、参加者に霊的な成長を促す場を提供しています。

この聖会は、宿泊が可能なカンファレンスセンターを有しており、3週間にわたってさまざまなプログラムが展開されます。さらに、クズィック・コンベンションの影響は世界中に広がっており、各地で超教派の集会として開催されています。そこには、聖公会、バプテスト、長老派など、幅広い教派から多くの教職者や信徒が集まり、それぞれが霊的な交流を深めています。

歴史的背景

クズィック・コンベンションの起源は、アメリカのメソジスト教会におけるホーリネス運動にさかのぼります。1880年代には、長老派、バプテスト派、会衆派などが影響を受け、この運動はカナダ、イギリス、インドなどに広がりました。C.バタスビーは、ホーリネスの影響を受けてケズィック・コンベンションを始め、1875年以来、毎年この会が続けられています。

日本におけるクズィック・コンベンション

日本でも、イギリスのケズィック・コンベンションの影響を受けた宣教師たちによってホーリネス運動が広まりました。特にバークレー・バックストンやパゼット・ウィルクスなどがその中心です。1962年にはクリスチャン修養会『日本キリスト者修養会』が開催され、その後イギリスのケズィック本部の承認を受けて『日本ケズィック・コンベンション』と改名されました。

現在、日本ケズィック・コンベンションは毎年2月から3月にかけて、沖縄や九州（大分・城島高原など）、福岡、東京、大阪、神戸、京都、奈良、箱根、北海道などで行われています。これらの会は、日帰りの聖会や数日間にわたる滞在型のプログラムがあり、特に九州では、子供向けの集会や研修も行われています。

特徴と内容

クズィック・コンベンションは、特定の教理や教派に依存せず、ホーリネスを推進することに重きを置いています。その神学は、主流派のプロテスタント教義に基づいており、幅広い教派からの影響を受けて発展しています。

毎年のテーマは「みなキリストにあって一つ」で、聖書のガラテヤ3:28に由来しています。講師陣は、英国ケズィック・コンベンションで経験豊富な説教者や日本人の講師が招待され、参加者に向けた特別な教えを提供します。

1日目には、聖潔に関する神の基準と人間の罪の理解を促す内容が盛り込まれ、参加者には霊的な必要を感じ取るよう奨励されます。2日目には、勝利的なクリスチャン生活をテーマに、キリストとの同一化についての教えが展開されます。

このように、クズィック・コンベンションは国際的に広がるホーリネス運動の一翼を担っており、貴重な霊的交流の場として多くの人々に親しまれています。

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