ケディーヴ (護衛空母)

コルドヴァ (USS Cordova, AVG/ACV/CVE-39)

コルドヴァは、アメリカ海軍の護衛空母であり、ボーグ級航空母艦の一隻として知られています。艦歴はその設計と建造の過程から特異なものであり、第二次世界大戦中の重要な役割を果たしました。

艦の起工から進水まで

コルドヴァは1942年12月30日に、ワシントン州タコマのシアトル・タコマ造船所において、海事委任契約のもとで起工されました。この初期段階では、彼女の目的や役割は曖昧でしたが、次第にその運命が明らかになってきます。艦は1943年1月30日にA・E・ミッチェル夫人によって進水し、艦名が正式に与えられました。

艦種変更

1943年7月15日、コルドヴァは艦種がCVE-39（護衛空母）に変更され、護衛任務に特化した艦艇としての役割が確定しました。これにより、彼女は航空機を運用し、船団護衛や航空支援の任務を担うことができるようになりました。

英国海軍への移管

同年の8月25日、コルドヴァはレンドリース法に応じてイギリス海軍に譲渡され、「ケディーヴ」（HMS Khedive, D62）と改名されました。これは、アメリカ海軍が戦時中、他国に艦艇を貸与するための重要なプログラムの一環でした。ケディーヴとして、彼女はイギリス海軍での任務に従事し、当時の戦争の中で貴重な存在となりました。

戦後の運命

1946年1月26日、ケディーヴはアメリカに返還され、翌年の1947年1月23日には民間に売却されることとなります。この時、艦は「Rempang」と改名され、その後再び「Daphne」と名を変えます。艦の寿命はその後も続きましたが、最終的には1975年にスペインでスクラップとして売却され、長い歴史に幕を閉じることとなりました。

暗い歴史の中の光

コルドヴァの艦歴は、戦争という激動の時代を反映したものです。彼女はただの艦艇以上の存在であり、数多くの海軍の活動を支えました。その歴史は、海軍の進化や国際的な軍事協力の重要性を示す一例です。また、その艦名が変遷する様子は、戦後の経済や国際関係の変化とも深く関連しています。

結論

コルドヴァは単なる護衛空母としての役割にとどまらず、戦争と平和の両方の時代において重要な記録を持つ艦艇です。彼女の物語は、海軍の歴史や国際的な協力の重要性を物語っています。海軍における彼女の貢献は、今も多くの人々に記憶され続けています。

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