ケムンパス

ケムンパスについて

ケムンパスは、日本の漫画界の巨匠である赤塚不二夫の作品に登場する架空のキャラクターです。最初に登場したのは『もーれつア太郎』です。このキャラクターは、特異な外見とユニークなセリフで多くのファンに愛されています。

性格と特徴

ケムンパスは、一見すると普通の毛虫に見えますが、本人はそれを強く否定し「ケムンパスという新種である」と主張します。名前の由来は、「毛虫」から取られた部分と、湿布薬の「サロンパス」を掛け合わせたと言われています。彼の外見は、片目が閉じかかっているか、あるいは片方の目だけが笑うような表情を持ち、顔には毛が生えています。また、身体の色は作品によって異なり、多くの場合は黄色または緑色で描かれています。

ケムンパスの一人称は「小生」であり、『おそ松くん』では「あっし」と表現されています。彼のセリフの特徴としては、語尾に「〜ヤンス」を付けることが挙げられます。例えば「ケムンパスでヤンス」と自己紹介をし、「人生泣き笑いでやんす」といった日常的な独り言も多く聞かれます。

彼の性格は非常に落ち着いており、どんな危険な状況に直面しても、表情がほとんど変わらないことが特徴です。時にはコマの隅にちょこっと登場し、台詞をつぶやくことが多く、視聴者にとってはその存在感が癖になる要素となっています。

??仲間のニャロメにいじられることもありますが、同時に彼との絆も感じられます。また、時には「恋人のみの虫」と一緒に木にぶら下がっているシーンも見られ、青虫に恋をしたことがあるユーモラスな一面も見せています。

他の作品への登場

初めて『もーれつア太郎』に登場したケムンパスはいくつかのその他の赤塚不二夫作品にも顔を出しています。特に『おそ松くん』では、イヤミやデカパンなどのキャラクターたちと絡むシーンが多く見られ、時にはダメな役どころとして登場し、観客からの反応も楽しみの一部となっています。

声優と関連人物

ケムンパスの声は、いくつかの声優が担当してきました。最初の声優は野田圭一さんで、アニメ『もーれつア太郎』の第1作に出演。その後、神山卓三さんが『おそ松くん』の第2作で声を担当しました。さらに、緒方賢一さんが代役を務め、難波圭一さんが『もーれつア太郎』第2作で演じました。また、アニメ『アニメ週刊DX!みいファぷー』には不明な声優が声を入れています。

また、ケムンパスに関連するイメージソングを歌ったのは歌手のたなだひろしさんで、彼の楽曲「ケムンパスでやんす」はファンの間でも親しまれています。

メディアにおける扱い

ケムンパスは、1990年代の「スポーツニッポン」などのメディアでもキャラクターとして使われ、多くの読者に親しまれました。彼の存在は、赤塚不二夫の作品の特徴と絶妙に融合して、視聴者や読者に愛され続けています。

以上のように、ケムンパスは赤塚不二夫のユニークなキャラクターの一つであり、彼の作品に豊かな彩りを添えています。

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