ケリー・コリンズ

ケリー・コリンズ：波乱万丈なNFLキャリアを歩んだQB

ケリー・マイケル・コリンズ（Kerry Michael Collins、1972年12月30日 - ）は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州レバノン出身の元プロフットボール選手です。17シーズンにわたりNFLで活躍し、クォーターバック（QB）として6つの異なるチームでプレーしました。

大学時代

コリンズは、ペンシルベニア州立大学でQBとして頭角を現しました。1994年には、マックスウェル賞やデイビー・オブライエン賞など、数々の賞を受賞。オールアメリカンにも選出されるなど、大学フットボール界を代表する選手となりました。シーズンQBレーティングではNCAA歴代4位を記録するなど、輝かしい成績を残しています。

NFLキャリア

1995年のNFLドラフトで、カロライナ・パンサーズから全体5位で指名され、NFL入りを果たしました。パンサーズでは、チーム初のドラフト指名選手として期待され、2年目にはチームを地区優勝に導き、プロボウルにも選出されました。

その後、ニューオーリンズ・セインツ、ニューヨーク・ジャイアンツ、オークランド・レイダース、テネシー・タイタンズ、インディアナポリス・コルツと、多くのチームを渡り歩きました。ジャイアンツでは、第35回スーパーボウルに出場。タイタンズでは、チームをリーグ最高成績に導き、自身2度目のプロボウル選出を果たしました。

2011年シーズンを最後に引退。2018年にはカレッジフットボール殿堂入りを果たしました。

所属チーム

カロライナ・パンサーズ (1995-1998)
ニューオーリンズ・セインツ (1998)
ニューヨーク・ジャイアンツ (1999-2003)
オークランド・レイダース (2004-2005)
テネシー・タイタンズ (2006-2010)
インディアナポリス・コルツ (2011)

プレースタイルと評価

コリンズは、NFL通算パス獲得ヤードで歴代21位、通算パス成功数で歴代21位にランクインするなど、実績のあるQBでした。しかし、TD/INT比やパス成功率はそれほど高くなく、レギュラーシーズンとポストシーズンのパサーレーティングも平均的な数字でした。また、勝敗もあまり良くなく、レギュラーシーズンの勝率は5割を下回っていました。

私生活と苦悩

コリンズは、現役時代にアルコール依存症に苦しんだことを告白しています。1997年には、人種差別的な発言が問題となり、批判を浴びました。その後、リハビリ施設に入所し、アルコール依存症の治療を受けました。引退後は、家族との時間を大切にしながら、社会貢献活動にも積極的に参加しています。

まとめ

ケリー・コリンズは、輝かしい成功と苦悩を経験した、波乱万丈なNFLキャリアを歩んだQBでした。その才能と実績は疑いようもありませんが、私生活での苦悩も抱えていました。しかし、アルコール依存症を克服し、社会に貢献する姿は、多くの人々に勇気を与えています。カレッジフットボール殿堂入りは、彼のフットボール界への貢献を称えるものであり、彼のキャリアは長く語り継がれることでしょう。

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