ケルビン・ヘレーラ

ケルビン・デ・ヘスス・ヘレーラ・メルカド

ケルビン・デ・ヘスス・ヘレーラ・メルカド（Kelvin De Jesus Herrera Mercado , 1989年12月31日 - ）は、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手。投手として活躍し、右投右打。愛称は「H」。メディアによっては「エレーラ」と表記されることもある。

プロ入りとロイヤルズ時代

2006年にカンザスシティ・ロイヤルズに入団。プロとしてのキャリアをスタートさせた。入団後、6シーズンをマイナーリーグで過ごし、着実に実力を磨いた。

2011年9月21日、デトロイト・タイガース戦でメジャーデビューを果たす。5番手としてマウンドに上がり、プロとしての第一歩を踏み出した。

2013年には、[ワールド・ベースボール・クラシック]のドミニカ共和国代表に選出。国際舞台での経験を積んだ。

2014年はロイヤルズと1年契約。このシーズン、ヘレーラは主に勝ちパターンの7回に登板する役割を担った。特筆すべきは、このシーズンで被本塁打が0本だったことだ。

2015年4月19日のアスレチックス戦では、危険球とみなされる投球で退場処分を受け、MLBから5試合の出場停止と罰金の処分を受けた。しかし、同年にはオールスターゲームに初選出。レギュラーシーズンでは72試合に登板し、4勝3敗、防御率2.71、WHIP1.12という好成績を記録。ブルペンの中心としてチームに貢献した。

2016年も72試合に登板し、防御率は2.75と安定した成績を残した。2年連続でオールスターゲームに選出され、一時クローザーも務め、自己最多となる12セーブを挙げた。奪三振率は10.8を記録し、与四球率も改善。メジャーを代表するリリーバーとしての地位を確立した。

2017年はウェイド・デービスの移籍に伴い、開幕からクローザーを任された。64試合に登板し26セーブを挙げたものの、9月に調子を崩し、シーズン通算では防御率4.25、WHIP1.35と、メジャーに定着して以降では自己最低の成績となった。

2018年も開幕からクローザーを務め、6月までに好成績を収めていた。

ナショナルズ時代

2018年6月18日、トレードでワシントン・ナショナルズへ移籍。しかし、移籍後は成績が振るわず、オフにFAとなった。

ホワイトソックス時代

2019年1月8日、シカゴ・ホワイトソックスと2年契約を結んだ。しかし、2020年7月31日にDFAとなり、8月2日に自由契約となった。

ホワイトソックス退団後と引退

2020年8月6日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだが、26日に自由契約となった。2021年2月26日、自身のTwitterで現役引退を表明した。

投球スタイル

公称身長178cmと上背はないものの、オーバースローから最速165km/hを超える速球を軸に、チェンジアップ、カーブ、スライダーなどを織り交ぜた投球が持ち味。2014年には防御率1.41、被本塁打0という素晴らしい成績を記録した。

詳細情報

詳細な年度別成績や記録については、関連リンクを参照のこと。

MLBオールスターゲーム選出：2回（2015年 - 2016年）
背番号：40（2011年 - 2018年）、41（2019年 - 2020年）
* 代表歴：2013 ワールド・ベースボール・クラシック・ドミニカ共和国代表

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