ケルン-デュースブルク線

ケルン-デュースブルク線は、ドイツのノルトライン＝ヴェストファーレン州に位置し、ケルン中央駅からデュースブルク中央駅を結ぶ全長64kmの路線です。ルール地方とドイツ北東部を結ぶ重要な役割を担い、全線にわたり複々線または三複線という構造を持っています。

歴史

1845年12月20日、ケルン・ミンデン鉄道株式会社（CME）によって、ケルン・ミンデン鉄道本線の最初の区間として、ケルン郊外のドゥーツからデュッセルドルフ間が開業しました。翌1846年2月9日には、デュッセルドルフ - デュースブルク間も開通し、路線の範囲が拡大しました。その後、1859年10月3日には、ライン川西岸のケルン中央駅への橋が開通し、利便性が向上しました。

1991年6月2日には、ICE列車の投入に伴い、路線の最高速度が46kmの区間で200km/hに引き上げられました。これにより、高速鉄道サービスの提供が可能となり、所要時間の短縮に貢献しました。

2018年初頭には、デュッセルドルフ - デュースブルク区間の一部において、建設許可文書の欠如が判明しました。これに対し、市民が弁護士と共にデュッセルドルフ行政裁判所に訴訟を提起し、路線の建設に違法な部分があると主張しました。しかし、裁判長は、この路線が1843年12月18日の建設許可に基づいて認可されており、100年以上経過した鉄道に関しては、その認可が基本的に有効であると判断しました。

列車

ケルン-デュースブルク線では、ICE、IC、RE（快速）、RB（普通）、Sバーン（都市近郊鉄道）など、多様な列車が運行されています。以下に主な系統を示します。

ICE: 78系統（フランクフルト - ケルン - デュースブルク - アムステルダム）
IC: 30系統（ヴェスターラント - ハンブルク - ブレーメン - ドルトムント - デュースブルク - ケルン - シュトゥットガルト）、32系統、35系統（ノルトダイヒ - ミュンスター - ヴァンネ＝アイクル - デュースブルク - ケルン - マンハイム - コンスタンツ）、55系統（ドレスデン - マクデブルク - ハノーファー - ドルトムント - デュースブルク - ケルン）

これらの他にも、多数のRE、RB、Sバーンが運行されており、地域住民の足として、また広域輸送の手段として重要な役割を果たしています。

各駅停車以外の列車系統の例

快速（RRX 1）: アーヘン - デューレン - ケルン - ケルン見本市・ドイツ - ミュールハイム - レーヴァークーゼン中央駅 - ベンラート - デュッセルドルフ - デュッセルドルフ空港 - デュースブルク - エッセン - ドルトムント - ハム (60分間隔)
快速（RE 2）: オスナーブリュック - レンゲリヒ - ミュンスター - ハルテルン・アム・ゼー - ゲルゼンキルヒェン - エッセン - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ (60分間隔)
快速（RE 3）: ハム - ドルトムント - ゲルゼンキルヒェン - オーバーハウゼン - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ (60分間隔)
快速（RRX 5）: ヴェーゼル - オーバーハウゼン - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ - ベンラート - レーヴァークーゼン中央駅 - ミュールハイム - ケルン見本市・ドイツ - ケルン - ボン - レーマーゲン - コブレンツ (60分間隔)
快速（RRX 6）: ミンデン - ビーレフェルト - ハム - ドルトムント - エッセン - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ (60分間隔)
快速（RRX 11）: カッセル・ヴィルヘルムスホェーエ - ヴァルブルク - パーダーボルン - ハム - ドルトムント - エッセン - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ (60分間隔)
快速（RE 19）: アルンヘム - エメリヒ - ヴェーゼル - オーバーハウゼン - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ (60分間隔)
普通（RB 48）: ボン・メーレン - ボン - ケルン - ケルン見本市・ドイツ - ケルン・ミュールハイム - オプラーデン - ゾリンゲン - ヴッパタール - ヴッパタール・オーバーベルメン (30/60分間隔)
Sバーン（S 1）: ドルトムント - エッセン - デュースブルク - デュッセルドルフ空港 - デュッセルドルフ - デュッセルドルフ・オーバーブリック - ゾリンゲン
Sバーン（S 6）: エッセン - エッセン・ヴェルデン - デュッセルドルフ・ラート - デュッセルドルフ - デュッセルドルフ・ライスホルツ - デュッセルドルフ・ベンラート - ランゲンフェルト - レーヴァークーゼン中央駅 - ケルン・ミュールハイム - ケルン見本市・ドイツ - ケルン - ケルン・ニッペス
Sバーン（S 68）: ヴッパタール・フォーヴィンケル - デュッセルドルフデュッセルドルフ・ライスホルツ - デュッセルドルフ・ベンラート - ランゲンフェルト
Sバーン（S 11）: ベルギシュ・グラートバッハ - ミュールハイム - ケルン見本市・ドイツ - ケルン - ニッペス - コルヴァイラー - ノイス - デュッセルドルフ - デーレンドルフ - ウンターラート - デュッセルドルフ空港ターミナル

参考文献

Bernd Franco Hoffmann (2018) (ドイツ語). Die Köln-Mindener Eisenbahn: Schienenwege durch Rheinland und Ruhrgebiet. Erfurt: Sutton-Verlag. ISBN 3-9540-0972-2
Wolfgang Klee; Günther Scheingraber (1992) (ドイツ語). Preußische Eisenbahngeschichte, Teil 1: 1838–1870. Preußen-Report. Band No. 1.1. Fürstenfeldbruck: Merker. ISBN 3-922404-35-9

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