ケロロとギロロの地球侵略ラヂオ

ケロロとギロロの地球侵略ラヂオ：ペコポン侵略作戦からの愉快な波状攻撃

2006年4月から2008年12月まで、ラジオ大阪の『1314 V-STATION』枠内で放送されたラジオ番組『ケロロとギロロの地球侵略ラヂオ』。角川書店単独提供のアニメバラエティ番組として、多くのリスナーを魅了しました。

ケロロ軍曹とギロロ伍長が贈る、地球侵略？ラジオ！

番組パーソナリティは、TVアニメでもおなじみ、ケロロ軍曹役の渡辺久美子さんとギロロ伍長役の中田譲治さん。番組冒頭では、侵略会議を模した軽妙なトークで幕を開け、アニメにまつわる話題や、リスナー参加型の様々なコーナーで構成される、バラエティ豊かな内容が展開されました。

ラジオ大阪のみでの放送という点も特徴的でした。全国放送のアニメを題材にしながらも、ラジオ大阪限定の放送という形態は、深夜放送のアニラジにおいては珍しくありません。深夜帯という時間帯と、ラジオ大阪の放送エリアという制約から、全てのリスナーが番組を聴取できるわけではなかったのです。この点に対応するため、2006年6月からはインターネットラジオサイト「BEAT☆Net Radio!」でも配信が開始されましたが、2008年10月で配信は終了しました。

『1314 V-STATION』の中でも長寿番組に数えられた本番組でしたが、2008年12月27日、約2年9か月の放送に幕を閉じました。当初は24時～24時30分の放送でしたが、2007年4月からは放送枠を移動し、24時30分～25時00分に放送時間を変更しています。また、2008年1月には『ケロケロエース』誌面にて、番組特製「ラヂオCD」が付属されたこともありました。

侵略？いや、聴取必須！魅力的なコーナーの数々

番組を彩る様々なコーナーも、リスナーの心を掴む魅力の一つでした。

ふつおた: リスナーからの普通のお便りを紹介する定番コーナー。
ギロロバー: マスターとJ・ナカタ、久美子ママがリスナーの悩み相談に乗る人気コーナー。ギロロ伍長の格言で締めくくられる、笑いの絶えないコーナーでした。キャラホビなどのイベントでの公開録音も行われ、番組内でも特に人気の高かったコーナーです。
ペコポン教育ラヂオ あれってなあに？: 学校の授業で分からなかったことを募集し、くみこお姉さんとジョーキチくんが答える、教育的な（？）コーナー。
こんな武者ケロは嫌であります！: 「嫌な武者ケロ」を募集するコーナー。
怒りをぶつけるであります！: リスナーの怒りをぶつけるコーナー。渡辺さんのケロロボイスによる怒りの朗読が好評でした。
親愛なるペコポン人へ綴るレター: リスナーから寄せられた手紙を、渡辺さんと中田さんが代読するコーナー。
これがないと生きていけないであります！: リスナーの必需品を紹介するコーナー。
共鳴であります！: パーソナリティ2人が同時に回答し、一致すれば成功というコーナー。しかし、答えが合わないことの方が多く、パーソナリティ同士の個性を際立たせるコーナーへと発展していきました。
地球（ペコポン）人の弱点を知れ: 理解されにくい、自分だけが怖いと思うものを紹介するコーナー。
ギロロ塾: 中田譲治さんが塾長を務めるコーナー。リスナーが自身の欠点を書き、塾長が合否を判定します。
* 大決戦であります！: ケロロのキャラクター同士を対決させるコーナー。

さらに、番組では毎週アニメの主題歌やキャラクターソング、ゲストの楽曲も放送されました。

ゲスト出演者も番組を盛り上げた！

番組には、アニメ『ケロロ軍曹』のキャスト陣をはじめ、様々なゲストが出演し、番組を盛り上げました。小桜エツ子さん、草尾毅さん、斎藤千和さん、川上とも子さん、平松晶子さん、緒方賢一さん、池田秀一さんなど、豪華な顔ぶれが番組に華を添えました。

オープニングとエンディングテーマも時代とともに変化

番組のオープニングとエンディングテーマも、放送期間中に何度か変更されています。それぞれのテーマ曲は、番組の雰囲気を象徴する選曲でした。

キャラホビでの公開録音も実施

2006年と2007年には、キャラホビにて公開録音を実施。多くのファンが来場し、会場を盛り上げました。

『ケロロとギロロの地球侵略ラヂオ』は、アニメへの愛情と、リスナーとの交流を大切にした、記憶に残るラジオ番組でした。深夜の放送時間という制約もありましたが、インターネット配信によってその魅力はより多くの人に届きました。番組は終了しましたが、その賑やかで楽しい雰囲気は、多くのリスナーの心の中に今も生き続けています。

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