ケンティッシュ・タウン駅

ケンティッシュ・タウン駅について

ケンティッシュ・タウン駅（Kentish Town Station）は、ロンドンのカムデン特別区に位置する交通の要所で、ロンドン地下鉄のノーザン線とナショナル・レールのミッドランド本線が交差し、多くの利用者にサービスを提供しています。この駅は、ケンティッシュ・タウン・ロードとレイトン・ロードの交差点に位置し、トラベルカード・ゾーン2に分類されています。

駅の構成と運行について

ケンティッシュ・タウン駅には、地上に4本、地下に2本の線路があり、ナショナル・レールの運行はゴヴィア・テムズリンクによって行われています。北行の列車はルートンへ、南行はサットン、オーピントン、セヴノークスといった目的地に向かいます。また、駅はノーザン線ハイ・バーネット支線の唯一のナショナル・レールとの乗換駅であり、ノース・ロンドン線のケンティッシュ・タウン・ウェスト駅との接続も可能です。乗継ぎ運賃も通算されるため、多くの利用者に便利な存在となっています。

歴史的背景

この駅の開業は1868年にさかのぼり、ミッドランド鉄道がセント・パンクラスまで延伸した際に設けられました。開設以前は、ミッドランド鉄道の列車がロンドン・アンド・ノース・ウェスタン鉄道に接続されて運行されていました。開業以来、最初の数年の間、一部の列車は当駅で機関車を変更する必要がありました。

また、駅の北側にはかつてミッドランド鉄道の大規模な車両工場が存在していました。1861年にはこの近くで大規模な脱線事故が発生し、多くの死傷者が出るという悲劇もありました。

1907年には、地下鉄のノーザン線が開通し、駅舎はレスリー・グリーンのデザインによるもので、赤いテラコッタブロックが特徴的です。開設時には隣接するサウス・ケンティッシュ・タウン駅も存在していましたが、利用者の減少により1924年に廃止されました。

将来に向けた展望

今後、テムズリンクの南側路線が延伸し、ケンティッシュ・タウン駅へのアクセスが向上する予定です。2009年以降、一部の列車がこの駅を終点として運行されるようになり、利用者の利便性がさらに高まっています。ただし、駅の両側にある陸橋の制約から、最大有効長は8両のままとなっており、9両以上の列車が通過することになります。

バスアクセス

さらに、駅はロンドンバスの複数の路線にも接続しており、134、214、393、C2、深夜バスのN20が運行されています。これにより、駅利用者はさまざまな方面にアクセスできる便利なロケーションとなっています。

アクセスの利便性や歴史的な背景から、ケンティッシュ・タウン駅はロンドンにおける重要な交通の中心地として、多くの人々に利用されています。

もう一度検索