ケンリー・ジャンセン

ケンリー・ジャンセン

ケンリー・ジェロニモ・ジャンセン（Kenley Geronimo Jansen）は、1987年9月30日にオランダ領アンティルのキュラソー島ウィレムスタットで生まれたプロ野球選手です。現在、彼はメジャーリーグベースボール（MLB）のボストン・レッドソックスに所属する投手であり、右投げ両打ちの選手です。彼は「ケンリーフォルニア」や「Ma'montro」といった愛称でも親しまれています。

経歴

プロ入りとドジャース時代

ジャンセンは2004年、ロサンゼルス・ドジャースとアマチュア・フリーエージェント契約を交わしました。当初は捕手としてプレーしましたが、ユースチームではアンドレルトン・シモンズやディディ・グレゴリウスとともに活躍しました。まずはルーキーリーグで経験を積んだ後、2007年にはA級へと昇格。その後、2008年シーズンには打率.227で9本塁打を記録しました。

2010年にはA+級インランド・エンパイア・シックスティシクサーズで開幕を迎え、その後AA級チャタヌーガ・ルックアウツに昇格し、同年の7月24日にはニューヨーク・メッツ相手にメジャーデビューを果たしました。2011年には中継ぎとして活躍し、翌年からは抑えとして定着しました。この頃、彼は不整脈の持病を抱えており、2012年のシーズン終了後には手術を受けることとなりました。

クローザーとしての成功

2013年にはWBCオランダ代表に選ばれましたが、初めは辞退していました。しかし、代表チームが準決勝に進出したため、追加招集を受ける形で参加することに。2014年には430万ドルの契約を結び、シーズンで自己最多の44セーブを記録。2015年もクローザーとして54試合に登板し、36セーブを挙げました。

2016年にはオールスターゲームに初選出され、71試合の登板で47セーブ、防御率1.83を記録。オフには最優秀救援投手賞を初受賞しました。2017年には5年8000万ドルの契約を延長し、自身初の最多セーブとなる41セーブを達成。ルーキー時代から約10年の間に数々の成果を上げ、球界のトップクローザーとして一世を風靡しました。

ブレーブスとレッドソックスでの活躍

2018年には不整脈が再発し、二度目の心臓手術を受けるなど、健康面での課題もありましたが、2021年には69試合に登板し38セーブを記録。FAとなった後、2022年にはアトランタ・ブレーブスと契約し、翌年にはボストン・レッドソックスに移籍して2年3200万ドルの契約を結びました。2023年にはオールスターゲームに選出されるなど、依然として高い実力を誇示しています。

プレースタイル

ジャンセンは、最速100mph（約160.9km/h）のカットボールを投げ、その約6割をこの球種が占めています。その他にもシンカー、スライダーを駆使します。彼はフライボールピッチャーであり、グラウンドボールをあまり打たせないスタイルが特徴です。元々は強肩を持つ捕手であった彼が、投手に転向してからはクローザーとしての地位を確立し、ドジャースの歴史に名を残す存在となりました。

健康と挑戦

長年不整脈に悩まされている彼は、度重なる手術を経ても奮闘を続けています。健康面の問題にもかかわらず、チームの重要な役割を担う彼の姿勢は、多くのファンや選手たちに勇気と感動を与えています。今後の活躍にも期待が寄せられるジャンセンのキャリアは、まだまだ続きます。

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