ケータイ刑事 銭形零

ケータイ刑事 銭形零

『ケータイ刑事 銭形零』は、2004年10月から2005年3月にかけてBS-i（現BS-TBS）で放送されたテレビドラマです。人気シリーズ「ケータイ刑事 銭形シリーズ」の第4作にあたり、1st、2nd両シリーズ共に全13話、合計26話が放送されました。主演は当時13歳だった夏帆が務めました。

概要

本作は、警視総監を祖父に持つIQ180の女子中学生、銭形四姉妹の四女である銭形零が、携帯電話を駆使して様々な難事件を解決していく姿を描く刑事ドラマです。銭形零はシリーズにおいて最年少の設定であり、演じた夏帆もまた、シリーズ歴代主演者の中で最年少でした。

1stシリーズでは、前作『ケータイ刑事 銭形泪』から引き続き、草刈正雄が高村一平役で相棒刑事を務めました。2ndシリーズでは、山下真司が五代潤役として新たに相棒となりました。

2ndシリーズの第9話は、ケータイ刑事シリーズの放送100回目を記念した特別企画として、前編・後編の2話構成で放送されました。

劇場版も制作され、2006年には『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』が公開されました。この作品の舞台挨拶では、銭形泪役の黒川芽以と銭形舞役の堀北真希がシリーズを卒業しましたが、夏帆は卒業せずに皆勤賞を授与され、今後のシリーズへの出演の可能性が残されました。その後、劇場版第2弾『ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森』にも出演し、再び皆勤賞を授与されています。

特記事項

1stシリーズでは、零、高村、柴田の捜査役3人全員が左利きという設定でした。これは演じた役者自身も全員左利きであることに由来しています。なお、銭形四姉妹の中で左利きなのは零だけです。

劇中では、零が夏帆に似ていると言われる場面がありましたが、零は夏帆について知らないという設定になっていました。

主演の夏帆は、「三井のリハウス」の第11代リハウスガールであったため、放送前には「三井のリハウス」のCMが1分間連続して放送されました。

1stシリーズ第1話や映画版第1作目に登場する「モリマーの最終定理」は、「フェルマーの最終定理」が元ネタです。モリマーの語源は『ケータイ刑事 銭形泪』に登場する「まりも」の逆読みです。

2ndシリーズ放送当時、山下真司はテレビ朝日系ドラマ『富豪刑事』にも出演していましたが、『ケータイ刑事 銭形零』にも鎌倉警部役で出演しました。これは極めて異例のケースです。

2ndシリーズ第4話には、夏帆と山下真司がそれぞれ別の役で出演する架空のドラマが登場します。また、この回には『ケータイ刑事 銭形泪』のポスターが一瞬映り、泪（と五代）の顔を確認することができます。

番組のオープニングでは、英語の歌詞で姉たちについて歌われたり、姉たちが犯人捕獲の際にストラップを投げるシルエット映像が使われています。

零の決めポーズである「レレレ?」は、丹羽多聞アンドリウの愛娘がやっていたものが元になっています。

キャスト

銭形零：夏帆
高村一平：草刈正雄（1stシリーズ）
五代潤：山下真司（2ndシリーズ）
柴田太郎：金剛地武志
遠州理津：佐藤二朗
「警視庁から入電中」ボイス：小林麻耶（TBSアナウンサー）

DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

山下真司が演じる「五代潤」刑事の氏名は、山下自身が過去に『太陽にほえろ!』で演じた「五代潤」刑事が元ネタとなっています。

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