ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

ゲゲゲの[[鬼太郎]] 妖怪大魔境

『ゲゲゲの[[鬼太郎]] 妖怪大魔境』は、1986年にバンダイから発売されたファミリーコンピュータ用のアクションゲームです。原作は、国民的漫画・アニメ作品である『ゲゲゲの[[鬼太郎]]』。プレイヤーは主人公の鬼太郎となり、妖怪たちを相手に冒険を繰り広げます。

ゲーム概要

本作は横スクロールアクションゲームでありながら、見下ろし型マップを組み合わせた独特のゲームシステムが特徴です。各ステージは、複数の「魔境」と砂かけ婆の家、そしてボスが待ち構える「妖怪城」で構成されています。プレイヤーは魔境を探索して水晶玉を手に入れ、妖怪城のボスを倒すことでステージクリアとなります。

全16ステージをクリアすると、再び最初のステージに戻るという無限ループ形式を採用。一見するとシンプルなゲームですが、アニメ第3期をモチーフにした世界観や、シューティングゲームのような要素も盛り込まれており、奥深いゲーム性を実現しています。

ただし、操作性は決して易しくありません。移動方向への慣性などが影響し、鬼太郎の動きはやや不自由。そのため、難易度は高めに設定されています。しかし、その難しさこそが、プレイヤーを熱中させる魅力の一つとも言えるでしょう。

ゲームシステム

ライフとゲームオーバー

本作にはライフ制は存在せず、敵妖怪や敵の攻撃を受けると鬼太郎が1人減ります。残り人数が0になるとゲームオーバー。コンティニュー機能はないため、最初からやり直しとなります。

ステージによっては、鬼太郎が一反木綿に乗って空を飛ぶ場面も。しかし、一反木綿はあくまで乗り物であり、鬼太郎が攻撃を受けるとやはり1人減ってしまいます。

残り人数の増加とオーバーフロー

ステージ中の特定の行動によって、残り人数を増やすことが可能です。しかし、残り人数が250人を超えるとオーバーフローが発生し、逆に1人減るだけで即ゲームオーバーになってしまうという現象も存在します。このオーバーフローを逆手に取った攻略法も一部で知られています。

隠しコマンド

タイトル画面で特定の操作を行うと、ミスをしても残り人数が減少しなくなるという隠しコマンドが存在します。ゲーム攻略に役立つだけでなく、初心者でも気軽に楽しめる要素と言えるでしょう。

武器

鬼太郎の主な攻撃手段は、弾数無制限の「髪の毛針」です。しかし、ステージ中に現れるアイテムを取得することで、以下の特別な武器（スペシャル武器）を使用できるようになります。

指鉄砲: 貫通能力を持つ弾を前方に発射します。最大99発まで蓄積可能です。
ちゃんちゃんこ: 十字キーで操作可能な飛び道具。貫通能力を持ち、画面外に出ない限り何度でも使用できます。最大10発まで蓄積可能で、取得すると数秒間無敵になります。
リモコン下駄: ちゃんちゃんこと同様に操作可能な飛び道具。動きが速く、敵に当たると消滅します。最大10発まで蓄積可能で、取得すると数秒間無敵になります。
火炎: 回転しながら前方に飛んでいく弾を発射します。貫通能力を持ち、最大99発まで蓄積可能です。

これらの武器は、敵の特性や状況に応じて使い分けることで、攻略を有利に進めることができます。

ストーリー

悪の妖怪たちが人間界を征服し、妖怪の国を築こうと企んでいます。彼らは各地に魔境を出現させ、世界を闇に包もうとします。しかし、正義の味方である鬼太郎は、仲間の妖怪たちと共に妖怪大魔境へと乗り込み、悪の妖怪たちに立ち向かうのでした。

魔境では、鬼太郎と一反木綿による空中戦や、悪の妖怪に奪われた人間の魂の争奪戦、妖術を解くためのつるべ火を連れてのろうそく合戦など、様々なドラマが繰り広げられます。行く手を阻む巨大妖怪の罠や、妖怪城に潜む強敵妖怪の挑戦など、鬼太郎の冒険は困難に満ちています。果たして鬼太郎は、平和な世界を取り戻すことができるのでしょうか。

ステージ構成

魔境マップ

見下ろし型のマップで、四大魔境、砂かけ婆の家、妖怪城などが配置されています。鬼太郎を操作してこれらのポイントを選択し、ステージを進めていきます。魔境の配置はステージ毎に異なり、M16以降は見えない魔境も登場します。

魔境の種類

魔境は以下の5種類に分かれており、それぞれ構成やクリア条件が異なります。

妖奇魔境: 魂を10個集めるとクリア。
妖界魔境: 敵を10体倒すとクリア。
妖空魔境: 一反木綿に乗って空中戦。敵を10体倒すとクリア。
妖炎魔境: つるべ火を操作して蝋燭10本に火を灯すとクリア。
ミステリー魔境: 上記4つの魔境がランダムに出現。

魔境をクリアすると扉が出現しますが、正しい扉を選ばないと「妖怪地獄」に落とされてしまいます。

妖怪地獄

魔境で間違った扉に入ると落とされる場所。ボス妖怪が待ち構えており、スペシャル武器の使用が封じられます。縦スクロール式のステージを上へ進み、ボスを倒すか、味方の助けを借りることで脱出できます。

妖怪城

ステージのボスが待ち構える場所。水晶玉を手に入れ、砂かけ婆に封印を解いてもらうことで乗り込むことができます。ボス戦では、オカリナを使うことで味方妖怪を呼び出すことが可能です。

登場キャラクター

プレイヤーキャラクター

鬼太郎

魔境・妖怪地獄の助っ人

一反木綿
つるべ火
天童ユメコ
猫娘

妖怪城の助っ人

ぬりかべ
子泣き爺
* 砂かけ婆

その他、目玉おやじやねずみ男など、お馴染みのキャラクターたちが多数登場します。

評価

ゲーム誌では、操作性の難しさなどが指摘されたものの、原作の世界観を見事に再現している点や、豊富な登場キャラクターなどが高く評価されました。特に、敵味方合わせて50種類以上の妖怪が登場する点は、当時のゲームとしては異例であり、多くのファンを魅了しました。

『ゲゲゲの[[鬼太郎]] 妖怪大魔境』は、難易度は高いものの、やりごたえのあるゲームとして、今なお多くのファンに愛されています。

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