ゲラゲラポーのうた

キング・クリームソーダ「ゲラゲラポーのうた」

「ゲラゲラポーのうた」は、2014年4月30日にFRAMEからリリースされたキング・クリームソーダのデビューシングルです。この楽曲は、テレビアニメ『妖怪ウォッチ』のオープニングテーマとして起用され、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録しました。オリコン週間シングルチャートでは初登場4位を獲得し、その人気を不動のものとしました。

楽曲の特徴

「ゲラゲラポーのうた」は、3人のメンバーそれぞれの得意なジャンルであるロック、ラップ、民謡調を融合させた、非常にユニークな楽曲です。作曲を担当した菊谷知樹は、メンバーの歌声を直接チェックしてから作曲作業を行い、それぞれの個性を最大限に引き出しました。特に、マイコが歌う民謡調のパートは、独特な雰囲気を醸し出し、スポーツ報知には「どことなく気味悪い雰囲気を漂わせる」と評されるほどでした。菊谷自身も、子供たちが怖がって曲を聴いてくれないのではないかと懸念したそうですが、「気味の悪いメロディーと、キャラクターのかわいらしい見た目がうまくマッチした」とヒットの理由を分析しています。

この楽曲は、子供たちが聴くことを前提に、子供たちが「口に出しやすい」「気持ちよく踊れる」テンポを重視して作られました。サビ部分では、子供たちが真似しやすい振り付けとともに、「ゲラゲラポー」という歌詞が何度も繰り返されます。このフレーズの繰り返しが、楽曲のロングヒットにつながる大きな要因となりました。

また、「ゲラゲラポー」というフレーズは、「ゲラゲラ」の部分が「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」のネタの最後に出る「ゲバゲバ・ピー」に、「ポー」の部分がマイケル・ジャクソンの決め台詞「ポゥ！」に影響を受けて作られたというエピソードも興味深いところです。

カップリング曲とその他の展開

カップリング曲には、「ようかい体操第一」が収録されています。この曲は、レベルファイブのニンテンドー3DSゲーム版『妖怪ウォッチ』のプロモーションビデオに使用された他、スマートフォンアプリ『ようかい体操第一 パズルだニャン』にも使用されました。CD発売はDream5の方が早かったものの、音源自体の発表は「ようかい体操第一」の方が先でした。

「ゲラゲラポーのうた」のCDには、初回特典としてデータカードダス『妖怪ウォッチ ともだちウキウキペディア』で使えるSPカードが付属していました。さらに、第65回NHK紅白歌合戦では、企画コーナー「嵐 meets 妖怪ウォッチ」内で、出場歌手とともにこの曲がパフォーマンスされました。

2019年には、Nintendo Switch用ゲームソフト『妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている』のオープニングテーマとして、アレンジが変更されたカバーバージョンが収録されました。カバーを担当したのは、『妖怪ウォッチ シャドウサイド』の主題歌を担当したHardBirdsで、当初は『ゲラゲラポーのうた〜原点☆怪奇〜』と表記されていました。そして、2021年には、テレビアニメ『妖怪ウォッチ♪』のオープニングテーマとして、オリジナルメンバーによる新録バージョンが『ゲラゲラポーの唄』として再起用されました。

収録内容

CD

1. ゲラゲラポーのうた (4:10)
作詞：motsu / 作曲・編曲：菊谷知樹 / 歌：キング・クリームソーダ
2. ようかい体操第一 (4:05)
作詞：ラッキィ池田・高木貴司 / 作曲：菊谷知樹 / 編曲：日比野裕史 / 歌：マイコ
3. ゲラゲラポーのうた(オリジナル・カラオケ) (4:10)
4. ようかい体操第一(オリジナル・カラオケ) (3:59)

DVD

1. ゲラゲラポーのうた Music Video
2. ようかい体操第一 Music Video
3. ゲラゲラポーのうた（ダンスショットバージョン）（特典映像）

外部リンク

* キング・クリームソーダ / ゲラゲラポーのうた - YouTube・avex公式チャンネル

「ゲラゲラポーのうた」は、子供から大人まで幅広い世代に愛される、記憶に残る楽曲として、今もなお多くの人に親しまれています。

もう一度検索