第65回NHK紅白歌合戦

第65回NHK紅白歌合戦について

2014年12月31日に放送された『第65回NHK紅白歌合戦』は、年末恒例の音楽番組として多くの人々に親しまれている。今回は、全員参加がテーマとして掲げられ、観客と一緒に楽しむ形式が特徴的だった。司会者には、紅組を吉高由里子、白組を嵐が担当し、総合司会は有働由美子が務めた。

企画の内容と特徴

今年のテーマは「歌おう。おおみそかは全員参加で！」であり、この理念のもとに多くのコーナーが設けられた。出場歌手は、自身のパフォーマンスだけでなく、他のアーティストとのコラボレーションや参加型の演出にも積極的に取り組んでいた。特に注目されたのは、昼番組の紅白宣伝部として、バナナマンと久保田祐佳が務めたPR番組『こちら紅白宣伝部』および『紅白ウラトークチャンネル』での内容だ。

従来の紅白歌合戦と異なり、審査中のダイジェストコーナーは設けられず、視聴者からの反響も多かった。これにより、より一体感のあるステージが演出されることとなった。

出場歌手とパフォーマンス

この年は、HKT48がトップバッターとしてトップでパフォーマンスを行い、『メロンジュース』で華々しく幕開けをした。その後、『妖怪ウォッチ』キャラクターたちとの特別コラボもあり、Dream5が「ようかい体操第一」、嵐が「A・RA・SHI」を披露した。

水樹奈々は、青のドレスでのエレガントなパフォーマンスから白のドレスへ早着替えするステージが話題となり、バックダンサーにはV6が参加したことで一層華やかさが増した。香西かおり、細川たかしのコーナーでは、KABAちゃんやIKKO、クリス松村がステージをプロデュースしたり、さまざまなキャラクターが登場する演出もあった。

また、豪華セットでのパフォーマンスとして、高級感あふれる衣装で登場した氷川きよしが注目されたり、美輪明宏が最年長出場記録を打ち立てるなど、多彩な演出が観客を楽しませた。

特別企画とコラボレーション

特筆すべきは、企画コーナー「みんなで歌おう！アナと雪の女王」において、アメリカから英語版のエルサ役を演じたイディナ・メンゼルと日本語版アナ役の神田沙也加が共演したことである。このコーナーは、視聴者や現地からのファンとも一体になって楽しむ内容となり、特に家族連れから大きな好評を得た。

審査と結果

この年の結果は、デジタルテレビの視聴者による票に重きを置いた審査方法が採用され、最終的に白組の優勝が決まった。536,000票を得た白組に対し、紅組は481,000票を得ており、これにより白組は36勝目を記録することに。

まとめ

第65回NHK紅白歌合戦は、参加型のアイデアと魅力的なパフォーマンスが豊富に盛り込まれ、今年も多くのファン々に楽しんでもらえる内容となった。新たなイメージの紅白が示される一年でもあり、今後の紅白歌合戦の進化にも期待が寄せられる。

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