ゲルハルト・ストルバー

ゲルハルト・ストルバー（Gerhard Struber、1977年1月24日 - ）は、オーストリアのクフル出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として様々なクラブで采配を振るっています。

選手としてのキャリア

ストルバーは、1995年から2001年までSVアウストリア・ザルツブルクで選手キャリアの大部分を過ごしました。1997年にはオーストリア・ブンデスリーガで優勝、カップ戦でも決勝に進出するなど、チームの黄金期を支える一員として活躍。SVアウストリア・ザルツブルクでは合計53試合に出場し、3得点を記録しています。その後は、オーバーエスターライヒ州やザルツブルク州の下位リーグのチームでプレーを続け、現役を引退しました。

指導者としてのキャリア

現役引退後、ストルバーは指導者の道へ進みます。最初にレッドブル・ザルツブルク・アカデミーでコーチ、監督としての経験を積みました。2012年から2014年まではSVクフルの監督を務め、その後再びレッドブル・ザルツブルク・アカデミーの監督に就任。

2015-16シーズンには、レッドブル・ザルツブルクのコーチとしてトップチームを指導。翌シーズンには再びレッドブル・ザルツブルク・アカデミーの監督に就任し、若手育成に尽力しました。

2017年6月には、ヤヌシュ・ゴーラ監督と共に、ブンデスリーガ2部のFCリーフェリングをチーム・マネージャーとして率いました。2017-18シーズンには、UEFAユースリーグでレッドブル・ザルツブルクU-19チームを指揮し、チームをベスト16に導く手腕を発揮。

2018-19シーズンからは、単独でFCリーフェリングの監督に就任し、チームを指揮しました。

2019-20シーズンには、オーストリア・ブンデスリーガに所属するヴォルフスベルガーACの監督に就任。第14節を終えて3位につけ、その後もその順位をキープするなど、チームを上位に導きました。さらに、UEFAヨーロッパリーグ 2019-20では、最初の4試合で勝ち点4を獲得するなどの結果を残しました。

2019年11月には、イングランドのEFLチャンピオンシップ（2部リーグ）で最下位に沈んでいたバーンズリーFCの監督に就任。2022年6月までの契約で、チームの立て直しを図り、見事リーグ残留を果たすなど、その手腕を発揮しました。

2020年10月、米国のメジャーリーグサッカー（MLS）に属するニューヨーク・レッドブルズの監督に就任。しかし、2022年シーズンのリーグ全体6位を除き、二桁順位が続くなど、成績は芳しくありませんでした。

2023-24シーズンには、古巣であるレッドブル・ザルツブルクの監督に復帰。レギュラーシーズンでは1位で通過したものの、チャンピオンシップラウンド（優勝決定シリーズ）では2位となり、惜しくも優勝を逃しました。この1シーズンをもって退任しています。

2024-25シーズンからは、ドイツ2部に降格した1.FCケルンの監督に就任し、新たな挑戦を始めています。

もう一度検索