ゲート オブ サンダー

ゲート オブ サンダー

『ゲート オブ サンダー』は、1992年2月21日に日本のハドソンからISSUedしたPCエンジンSUPER CD-ROM²向けの横スクロールシューティングゲームです。プレイヤーは主人公キャラクター「ホーク」やその仲間「エスティー」を操作し、超犯罪組織「オベロン」の悪巧みから惑星アリエスの資源を守ることを目的とします。このゲームは、テクノソフトにおいて『サンダーフォースII』や『サンダーフォースIII』を手掛けた開発者たちが関わっており、その影響もあってゲームプレイが似通っている部分が見受けられます。PCエンジンの特性をうまく利用し、多重スクロール機能を巧みに実現した点も評価されています。

ゲームのシステム

プレイヤーは自機「ハウンティングドッグ」を操作し、全7つのステージをクリアすることを目指します。その各ステージは、惑星スラシュの上空や敵前線基地、鉱石採掘洞窟など、さまざまな設定で構成されています。プレイヤーは定期的に出現するアイテムを回収することで武器をパワーアップさせることが可能です。

パワーアップには以下のアイテムがあります。

• - レーザー（青）: 初期装備で貫通性能を持つレーザー状の弾。
• - ウェーブ（緑）: 地形を貫通する波状の弾。
• - ナパーム（赤）: 高ダメージの爆風を持つ弾。

プレイヤーはショットボタン、武器セレクト、スピード切り替えの三つのボタンを利用してゲームを進めます。ショットボタンを押すことでオート連射が可能で、武器セレクトによって異なる攻撃スタイルに変えることができ、またスピード切り替え機能を利用することで機体の速度を調整することができるのです。特に、レベルが最大の武器を取得することで発生する「エネルギーブラスト」と呼ばれる特殊攻撃は、敵を一掃する強力な技です。

ストーリー

物語は、死の商人「ドンジンギ」が率いる犯罪組織「オベロン」が惑星アリエスの資源を略奪しようとするところから始まります。これを阻止すべく、特装銀河隊員としてホークとエスティーが出撃するという展開です。プレイヤーはこの二人を操り、様々な敵と対峙していきます。

登場人物

• - ホーク: 自機「ハウンティングドッグ」の操縦士で、本作の主人公。
• - エスティー: キャリーユニット「ワイルドキャット」を操縦するキャラクター。
• - ドンジンギ: 組織「オベロン」の首領。

開発背景と評価

本作は、レッド・カンパニーとシーエイプロダクションによって開発され、音楽制作はイギリス出身のニック・ウッドが担当しました。ゲームがリリースされると、いくつかのゲーム誌から高評価を得ており、たとえば『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計27点を獲得、『月刊PCエンジン』では平均83点を記録しました。

移植版

『ゲート オブ サンダー』は、その後も2007年にWii用ソフトとして、2010年にはPlayStation 3およびPlayStation Portable向けに移植されました。これにより、新しい世代のプレイヤーにもその魅力が伝わることとなりました。

まとめ

ゲームの完成度の高さや印象的なグラフィック、戦略的なゲームプレイは、シューティングゲームファンからの支持を受け、今でも多くの人々に楽しまれています。ゲート オブ サンダーは、単なる過去の名作としてだけでなく、ゲームデザインにおける重要な位置を占めています。

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