ゲーリー・スティーヴンス (1962年生のサッカー選手)

ゲーリー・アンドリュー・スティーヴンス（Gary Andrew Stevens, 1962年3月30日生まれ）は、ロンドン・ヒリンドン区出身の元プロサッカー選手です。

初期のキャリアとブライトンでの活躍

1979年9月15日、17歳という若さでブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCのトップチームでデビューを果たしました。右サイドバックとして、その才能を早くから開花させました。1982-83シーズンには、チームはFAカップ決勝に進出。マンチェスター・ユナイテッドFCとの決勝戦では、87分に起死回生の同点ゴールを挙げ、チームを救いました。しかし、再試合では力及ばず、0-4で敗れ、惜しくも優勝を逃しました。

トッテナムへの移籍とUEFAカップ制覇

1983年、スティーヴンスは35万ポンドの移籍金で名門トッテナム・ホットスパーFCへ移籍。この移籍は、彼にとって大きな転機となりました。移籍初年度の1983-84シーズンには、UEFAカップで優勝。決勝ではアンデルレヒト（ベルギー）を破り、ヨーロッパの頂点に立ちました。この頃から、その実力は広く知られるようになり、イングランド代表への道が開かれました。

イングランド代表としての活躍とワールドカップ

1984年、スティーヴンスはイングランド代表に初招集され、国際舞台でのキャリアをスタートさせました。1986年には、1986 FIFAワールドカップの代表メンバーに選出。同名のゲーリー・スティーヴンス (1963年生のサッカー選手)と共に代表入りを果たし、話題を呼びました。しかし、チームは準々決勝でアルゼンチンに敗れ、ベスト8に終わりました。

FAカップの苦い記憶とポーツマスでの引退

1986-87シーズン、トッテナムは再びFAカップ決勝に進出。しかし、コヴェントリー・シティFCに敗れ、スティーヴンス自身はまたしても準優勝に終わりました。1990年、スティーヴンスはポーツマスFCへと移籍。しかし、度重なる怪我の影響もあり、1992年に現役を引退しました。

引退後は、サッカー解説者や指導者として活動しています。その豊富な経験と知識を活かし、サッカー界に貢献しています。

プレースタイル

右サイドバックとして、堅実な守備と正確なパスでチームに貢献しました。また、セットプレーでの得点能力も高く、重要な場面でゴールを奪うこともありました。

主なタイトル

* UEFAカップ: 1回 (1983-84)

ゲーリー・アンドリュー・スティーヴンスは、ブライトンとトッテナムで輝かしいキャリアを築き、イングランド代表としてもワールドカップに出場した名選手として、その名をサッカー史に刻んでいます。

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