コウヤボウキ属

コウヤボウキ属 (Pertya)

コウヤボウキ属は、キク科に属する植物のグループです。学名は Pertya Sch.Bip. と表記されます。

特徴

コウヤボウキ属の植物は、多年草または小低木であり、以下の特徴を持ちます。

葉: 互生
花: 頭花は両性花のみで構成され、筒状花が集まって果実を形成。総苞は鐘状で、総苞片が瓦のように重なって並ぶ。
花冠: 筒状で先端が5つに裂け、裂片は線形で反り返る。
果実: そう果は倒卵状長楕円形で、無毛または有毛。

分布

コウヤボウキ属は、アフガニスタン、タイ、ヒマラヤ地域から中国、台湾、日本にかけて、約25種が分布しています。日本では、以下の6種とそれらの交雑種が確認されています。

日本に分布する種

コウヤボウキ属は、大きく2つの節に分けられます。

カシワバハグマ節 Sect. Macroclinidium

茎は草質
頭花は総状または穂状につく

代表的な種:

カシワバハグマ Pertya robusta (Maxim.) Makino
オヤリハグマ Pertya triloba (Makino) Makino
クルマバハグマ Pertya rigidula (Miq.) Makino

コウヤボウキ節 Sect. Pertya

茎は木質
頭花は枝の先端に1個ずつつく

代表的な種:

コウヤボウキ Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.
ナガバノコウヤボウキ Pertya glabrescens Sch.Bip. ex Nakai
シマコウヤボウキ Pertya yakushimensis H.Koyama et Nagam. - 環境省により絶滅危惧IB類(EN)に指定 (2015年)

脚注

日本のレッドデータ検索システム

参考文献

佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 他『日本の野生植物 草本III合弁花』平凡社、1999年。ISBN 4-582-53503-8。
大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 5』、2017年、平凡社

外部リンク

米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」（YList）

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