コウライウグイス

コウライウグイス (高麗鶯)

コウライウグイス（Oriolus chinensis）は、スズメ目コウライウグイス科に分類される鳥類です。鮮やかな色彩と多様な鳴き声で知られています。

分布

コウライウグイスは、種小名chinensis（中国産の）が示すように、東アジアを中心に広く分布しています。具体的には、インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、韓国、中国、台湾、北朝鮮、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、ラオス、ロシアなどで生息が確認されています。

日本では、主に日本海側の地域に、渡りの途中で稀に飛来する旅鳥として知られています。

形態

コウライウグイスの全長は約26cmです。 嘴の基部から眼を通る黒い筋模様（眼過線）が特徴的で、左右の眼過線は後頭部で繋がっています。

オスの羽毛は全身が鮮やかな黄色で覆われていますが、メスの羽毛は緑がかった黄色をしています。この色彩の違いは、コウライウグイスの性別を識別する上で重要なポイントとなります。

生態

コウライウグイスは、平地から山地にかけての森林に生息しています。様々な鳴き声を出すことでも知られており、その美しい歌声は人々の耳を楽しませてくれます。

食性は雑食性で、昆虫類、節足動物、果実などを食べます。繁殖形態は卵生です。

人間との関係

コウライウグイスは、古くから人々に親しまれてきた鳥であり、「黄鳥（おうちょう）」などの名前で漢詩にも登場します。

関連項目

コウライウグイス科

参考文献

『原色ワイド図鑑4　鳥』、学習研究社、1984年、10頁。
『小学館の図鑑NEO　鳥』、小学館、2002年、105頁。

外部リンク

2007 IUCN Red List of Threatened Species
* BirdLife International 2004. Oriolus chinensis. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.

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