コオペレイティヴ・ミュージック

コオペレイティヴ・ミュージック（Cooperative Music、略称Co-Op）は、インディペンデントレーベルの活動を支援する企業として、2005年にV2レコードによって設立されました。その主な業務は、傘下の様々なインディーレーベルに所属するアーティストの音楽作品の販売、宣伝、そして流通を包括的にサポートすることです。

Co-Opは、イギリスのロンドンに本拠を構え、グローバルな展開をしています。フランス、ドイツ、ベルギー、オランダといったヨーロッパの主要国をはじめ、イタリア、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドといった北欧、さらにはオーストラリア、アメリカ合衆国、スペイン、ポルトガル、日本、カナダなど、世界各地にオフィスを置いています。これらの拠点を通じて、地域に根ざした活動を展開し、多様な音楽を世界へと発信しています。

V2レコード以外にも、ベラ・ユニオン、モシモシ・レコーズ、キツネといった個性的なレーベルがCo-Opとパートナーシップを結んでいます。また、フェニックス、インターポール、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブといった著名なバンドもCo-Opを通じて作品をリリースするなど、幅広いアーティストをサポートしています。

組織体制においては、Co-OpとV2は2007年にユニバーサルミュージック・グループの傘下に入りました。しかし、2012年のEMI買収に伴う事業再編の影響を受け、2013年前半にはPIASエンタテインメント・グループに売却されることとなりました。この売却に伴い、Co-OpはPIASコオペレイティヴ（[PIAS] Cooperative）と改名し、PIASエンタテインメント・グループの一部門として新たなスタートを切りました。

日本においては、2008年から2011年までの期間、ホステス・エンタテインメントがライセンス契約を締結し、Co-Opの作品を販売していました。その後、2011年からはユニバーサルミュージック自身が「PACHINKO RECORDS」というレーベルを設立し、Co-Opの作品を取り扱うようになりました。そして、PIAS傘下に入った2013年からは、再びホステス・エンタテインメントがライセンス販売を行うという体制に戻っています。

このように、コオペレイティヴ・ミュージックは、その設立から現在に至るまで、組織体制や販売戦略に変化がありながらも、一貫してインディペンデントレーベルとアーティストを支援し、多様な音楽を世界に届けるという役割を担い続けています。

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