コカ・コーライーストジャパンプロダクツ

コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社：日本の清涼飲料製造を担った企業

コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社（CCEJP）は、かつて存在した日本の清涼飲料製造会社です。コカ・コーライーストジャパンの100%子会社として、グループ全体のサプライチェーン・マネジメントを担っていました。本社は東京都港区赤坂にありました。

概要

CCEJPは、東京コカ・コーラボトリング、三国コカ・コーラボトリング、利根コカ・コーラボトリングの製造部門を統合して設立されました。その後、2003年には旧富士コカ・コーラボトリングの海老名工場が加わり、コカ・コーライーストジャパン発足後の2014年1月には、白州ヘルス飲料、コカ・コーラセントラルジャパンプロダクツ、三国アセプティックも統合されました。さらに、2014年7月にはコカ･コーライーストジャパン傘下の物流・機器メンテナンス会社が同社に統合され、2016年1月には旧仙台コカ・コーラボトリング傘下の仙台コカ・コーラプロダクツを含む3社が統合されました。

しかし、2016年10月にコカ・コーライーストジャパンに吸収合併され、CCEJPは解散しました。

工場

CCEJPは、全国に複数の工場を所有し、様々な製品を製造していました。以下に主な工場とその特徴をまとめます。

岩槻工場 (EIW→EW)：埼玉県さいたま市岩槻区に位置し、関東地方に出荷されるコカ・コーラ（コカ・コーラZERO等派生商品含む）の500mlPET製品を集中的に生産していました。容器も工場内で成型され、ファンタの1.5リットルPETの製造も多く行われていました。旧三国アセプティック社の無菌充填ラインも有していました。
埼玉工場 (ESA→ES)：埼玉県比企郡吉見町に位置し、缶製品の製造に特化していました。あらゆる液種・サイズの製造に対応可能で、関東及び東海地方出荷分の炭酸飲料の缶製品を集中生産していました。無菌充填マルチPETラインも有していました。
多摩工場 (ETA→EA)：東京都東久留米市に位置し、爽健美茶、紅茶花伝等の無菌充填が必要な小型PET製品、ジョージアなどのレトルト殺菌処理をしているコーヒー缶製品、コカ・コーラを中心とするリターナブル瓶製品、カナダドライをメインに炭酸飲料の500mlPET製品やポストミックスシロップ等、多岐にわたる製品を生産していました。リターナブル瓶製品ラインは日本でもトップクラスの規模を誇っていました。
茨城工場 (EIB→EB)：茨城県土浦市に位置し、PETボトル製品、ジョージアコーヒー等の缶製品を製造していました。特に、炭酸飲料の1.5リットルPET製品の大部分を生産していました。マックスコーヒーの250g缶の大部分もこの工場で生産されていました。グラソービタミンウォーターの専用製造ラインも所有していました。
海老名工場 (EEB→EE)：神奈川県海老名市に位置し、PET製品ライン（茶・コーヒーの無菌充填小～大型、炭酸・非炭酸飲料の500ml及び1.5ℓ）、ボトル缶コーヒーを有していました。主に茶製品を生産していました。
白州工場 (EHA→EH)：山梨県北杜市に位置し、旧・白州ヘルス飲料（株）白州工場でした。い・ろ・は・すシリーズ（天然水／みかん／りんご／もも）を生産していました。茶飲料も生産可能でした。
東海工場 (ETO→ET)：愛知県東海市に位置し、PET製品ライン、缶製品及びボトル缶製品ラインを有していました。ボトル缶充填ラインを増設していました。
蔵王工場（EZA→EZ）: 宮城県刈田郡蔵王町に位置し、炭酸飲料からコーヒー飲料まで生産可能な高速缶ライン、PETボトルライン、ポストミックスシロップ製造のラインを保有していました。大型PETボトル無菌充填ライン、小型PETボトル無菌充填ラインも導入されていました。

過去には、名古屋工場(旧記号CNA/ENA)や静岡工場(旧記号CSI)も存在しましたが、それぞれ2014年8月、2014年9月に稼働を停止しました。

CCEJPは、コカ・コーライーストジャパンのサプライチェーンにおいて重要な役割を果たしていましたが、2016年に吸収合併され、その歴史に幕を閉じました。

もう一度検索