コシ州

コシ州は、ネパールの東端に位置する州であり、その歴史は比較的浅く、2015年の憲法改正によって第一州として誕生しました。その後、2023年3月1日に現在のコシ州へと改称されました。州都はビラートナガルであり、この都市が州の政治・経済の中心となっています。

地理と面積
コシ州は、ネパール国内で2番目に広い面積を誇り、2万6050平方キロメートルに及びます。これはネパール全体の約17.7%を占めています。地形は非常に多様で、北部のヒマラヤ山脈から南部の平原まで、様々な自然環境が見られます。

人口
2021年の国勢調査によると、コシ州の人口は497万2021人で、ネパール全体の17.0%を占めています。人口は増加傾向にあり、過去のデータを見ると、1981年の約295万人から、2021年には約500万人へと大幅に増加しています。

隣接する地域
コシ州は、北にチベット自治区、東にシッキム州（インド）、南にビハール州（インド）、南西にマデシ州、北西にバグマティ州と接しています。この地理的な位置は、コシ州が多様な文化や経済の影響を受けていることを示しています。

行政区画
コシ州は14の郡で構成されています。イラーム郡、ウダイプル郡、オカンドゥンガ郡、コータン郡、サンクワサバー郡、ジャパ郡、スンサリ郡、ソルクムブ郡、タプレジュン郡、ダンクタ郡、テラトゥム郡、パンチタル郡、ボージプル郡、そしてモラン郡です。

主要都市
州内にはいくつかの主要都市があり、人口は2011年の国勢調査に基づいています。

ビラートナガル：20万4949人（州都）
ダーラン：11万9915人
イタハリ：7万6869人
ダマク：7万5743人
トリユガ：7万1405人
メチナガル：5万7909人
ナムチェバザール：1647人（1991年）

これらの都市は、商業、教育、交通の中心地として重要な役割を果たしています。

交通
コシ州には、複数の空港が存在し、国内各地との接続を担っています。カンゲル・ダンダ空港、サムカルカ空港、シャンボチェ空港、タプレジュン空港、タムリンター空港、テンジン・ヒラリー空港、バドラプル空港、ビラトナガル空港、ファプル空港、ボジプル空港、マン・マヤ空港、ラミダンダ空港などがあります。

自然
コシ州は、豊かな自然に恵まれており、特にヒマラヤ山脈の山々が有名です。

エベレスト：世界最高峰の山
カンチェンジュンガ：世界で3番目に高い山
コシ・タップ野生動物保護地区：多様な野生動物が生息する保護区
サガルマータ国立公園：エベレストを含む国立公園

宗教
コシ州には、多様な宗教施設が存在し、地元住民の信仰生活を支えています。

パシブハラ・デヴィ寺院
ハレシ・マハデヴ寺院
ブッダ・スッバ寺院

コシ州は、その多様な自然、文化、そして歴史を通じて、ネパールの重要な一部を形成しています。

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