コスタス・カラマンリス

コスタス・カラマンリス（Κωνσταντίνος Αλεξάνδρου Καραμανλής, Costas Karamanlis、1956年9月14日 - ）は、ギリシャの政治家であり、保守系政党である新民主主義党（New Democracy）の党首として首相を務めました。彼は、1950年代から1990年代にかけてギリシャの政治を主導したコンスタンディノス・カラマンリスの甥にあたります。

経歴

1956年9月14日、アテネで生まれました。アテネ大学法学部で法律を学んだ後、アメリカ合衆国のタフツ大学フレッチャー法律外交大学院に進学し、国際関係論と外交史の研究で政治学博士号を取得しました。彼は学業を通じて国際政治に関する深い知識と見識を培いました。

1989年の選挙で、叔父が設立した新民主主義党からテッサロニキ選挙区より出馬し、初当選を果たしました。カラマンリスは若くして政界入りし、その政治手腕を発揮し始めます。1997年には、前年の総選挙での敗北を受けて党首に選出されました。しかし、2000年の総選挙でも与党である全ギリシャ社会主義運動 (PASOK) に敗北し、政権奪取はなりませんでした。

2004年3月7日の総選挙では、党首として新民主主義党を勝利に導き、同年3月10日にギリシャ共和国の首相に任命されました。彼はギリシャにおいて、戦後生まれとしては初の首相となりました。同年5月には、トルコのエルドアン首相と会談し、トルコのヨーロッパ連合への加盟を支持する意向を表明しました。この発言は、ギリシャとトルコの関係改善に向けた重要な一歩と評価されました。

2007年の総選挙でも、支持率を落としながらも辛勝し、政権を維持しました。しかし、世界的な経済危機の影響などからギリシャ経済は低迷し、若者による暴動が発生するなど、社会不安が増大し、支持率が低下しました。そのため、2009年秋に議会を解散し、国民に信を問うこととなりましたが、PASOKに敗北し下野することになりました。

カラマンリスの政治姿勢は、経済の安定と国際社会におけるギリシャの地位向上に重点を置いていました。首相在任中は、財政再建や構造改革に取り組みましたが、経済危機と社会不安により政権を維持することができませんでした。しかし、彼のリーダーシップはギリシャの現代政治において重要な役割を果たしました。

[外部リンク]

（ギリシア語）/（英語）/（フランス語）/（ドイツ語） Prime Minister's website
（ギリシア語） New Democracy website

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