コスタンテ・ジラルデンゴ

コスタンテ・ジラルデンゴ：イタリア自転車競技界の伝説

コスタンテ・ジラルデンゴ（Costante Girardengo、1893年3月18日 - 1978年2月9日）は、イタリア・ノーヴィ・リーグレ出身の、自転車競技史に名を刻む名選手です。その輝かしい実績は、今日の自転車競技界においても語り継がれています。

圧倒的な実績

ジラルデンゴは、そのキャリアにおいて数々の偉業を達成しました。

ジロ・デ・イタリア 総合優勝：2回 (1919年、1923年)
ミラノ〜サンレモ 優勝：6回 (1918年、1921年、1923年、1925年、1926年、1928年)
ジロ・ディ・ロンバルディア 優勝：3回 (1919年、1921年、1922年)
イタリア国内選手権 優勝：9回 (1913年、1914年、1919年、1920年、1921年、1922年、1923年、1924年、1925年)

特にイタリア国内選手権においては、第一次世界大戦の影響で1915年から1918年までレースが中止されたものの、再開後の1919年から9連覇という前人未到の記録を打ち立てました。当時、アルフレッド・ビンダ、ジョバンニ・ブルネーロ、ガエターノ・ベローニといった強豪選手がひしめく中で達成されたこの記録は、彼の抜きん出た実力を証明するものであり、今日に至るまで破られていません。

ジロ・デ・イタリアでの圧倒的な強さ

ジラルデンゴは、ジロ・デ・イタリアにおいても圧倒的な強さを見せつけました。1919年の初総合優勝時には、全10区間中7区間で勝利を挙げ、2位のベローニに51分56秒もの大差をつける圧勝劇を演じました。1923年の2度目の総合優勝時も、10区間中7区間を制しましたが、ベローニとの差はわずか37秒という僅差での勝利でした。

ミラノ〜サンレモにおける記録

ミラノ〜サンレモにおいては、エディ・メルクスが1976年に7回目の優勝を果たすまで、最多優勝記録保持者でした。これは彼の卓越したスプリント能力と、長距離レースにおける持久力を物語るものです。

その他の功績

1924年には、当時非公認の世界選手権大会とされていたグランプリ・ヴォルベールで優勝。さらに、1919年、1922年、1923年、1925年、1926年には世界ランキング1位に輝きました。1927年にプロ種目として初めて開催された世界自転車選手権・個人ロードレースでは、優勝したアルフレッド・ビンダに次いで2位に入賞しました。

引退後も自転車競技界に貢献

1936年まで現役を続けた後、ジラルデンゴはマイノチームのコーチを務める傍ら、イタリアナショナルチームのコーチも兼任しました。ジーノ・バルタリが1938年のツール・ド・フランスで優勝した際には、ナショナルチームのコーチとしてチームに帯同し、勝利に貢献しました。

コスタンテ・ジラルデンゴは、その輝かしい実績と、引退後も自転車競技界に貢献した功績により、イタリア自転車競技界における伝説として、永遠に語り継がれるでしょう。

コスタンテ・ジラルデンゴ - サイクリングアーカイヴス（英語）

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