コスドルフの戦い

コスドルフの戦い：七年戦争におけるプロイセンとオーストリアの衝突

1760年2月20日、七年戦争の最中、ザクセン選帝侯領のコスドルフにおいて、プロイセン軍とオーストリア軍の間で激しい戦闘が発生しました。この戦いは「コスドルフの戦い」として知られています。

戦闘の経過

当時、エルンスト・ハインリヒ・フォン・チェットリッツ率いるプロイセン軍は、ミュールベルク近郊のコスドルフで野営をしていました。そこへ、フィリップ・レヴァン・フォン・ベック率いるオーストリア軍が奇襲を仕掛けました。

プロイセン軍の前哨守備隊は急襲を受けましたが、ブルクスドルフに展開していた前衛部隊がオーストリア軍の接近にいち早く気づき、抵抗を開始しました。この前衛部隊の奮戦により、戦闘の騒音がコスドルフにいるプロイセン軍本隊にまで伝わり、チェットリッツ以下本隊はオーストリア軍の接近を知ることができました。

しかし、不幸なことに、指揮官のチェットリッツは戦闘中に落馬し、捕虜となってしまいました。指揮を引き継いだレヴァン・アウグスト・フォン・ディンゲルシュテットは、ブルンベルクにいるクルト・フリードリヒ・フォン・フランスの騎兵に応援を要請し、増援が到着するまで持ちこたえることに成功。最終的に、プロイセン軍はオーストリア軍を撃退しました。

戦いの後

コスドルフの戦いはプロイセン軍にとって辛勝という結果になりました。しかし、指揮官であったチェットリッツが捕虜になったことは、プロイセン軍にとって大きな痛手でした。さらに、チェットリッツの荷物の中から、プロイセン王フリードリヒ2世の秘密命令が記された『プロイセン国王の将軍への軍事教令』という本が発見されてしまいました。この本は翌年、オーストリアで出版され、プロイセン軍の戦略が公になるという事態を招きました。

参考文献

Kurd Wolfgang von Schöning, Geschichte des königlich preussischen dritten Dragoner-Regiments, p. 175.
Beyträge zur neuern Staats-Und Krieges-Geschichte, Band 9, p. 478.
Zeitschrift für Kunst, Wissenschaft, und Geschichte des Krieges, Band 93, from Generals-Prinzipa vom Kriege.

外部リンク

von Beck
* Tagebuch oder Geschichtskalender aus Friedrich's des Großen Regentenleben (1740 - 1786)

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