コスモファントム

コスモファントム：競走馬としての生涯と軌跡

コスモファントムは、2009年にデビューした競走馬です。馬名の由来は冠名に「幻」を組み合わせたものであり、その名の通り、華麗なる競走生活と、時に影を潜める苦悩を経験しました。

輝かしい勝利と惜敗の連続:2009年のデビューから、着実に勝利を重ねていきます。札幌のダート競走で初勝利を収めると、萩ステークスでも勝利。しかし、重賞初挑戦となったラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは惜しくも2着に終わりました。

2010年は、東京優駿（日本ダービー）で10着と大敗を喫するなど苦戦を強いられます。その後はダート路線にも挑戦するも、思うような結果が出せず、芝路線へと復帰します。

重賞制覇とキャリアの転換期:転機が訪れたのは2011年。中山金杯を制し、念願の重賞初制覇を果たします。続くアメリカジョッキークラブカップでは4着と健闘するも、フェブラリーステークスでは最下位に沈みました。その後、七夕賞や小倉記念では思うような結果を残せず、休養に入ります。しかし、年末の中日新聞杯で再び勝利を収め、重賞2勝目を挙げました。この勝利は、騎乗していた大野拓弥騎手にとっても重賞初勝利となりました。

2012年は、中山金杯で3着、小倉大賞典で3着と好走するものの、その後は思うように結果が出せず、休養を挟みながらレースに出走を続けます。

ダート路線への回帰と引退:2013年には、2年ぶりにダート路線へ回帰するも、思うような成績を残せず、再び休養に入ります。2014年には中山金杯、アメリカジョッキークラブカップに出走するも、思うような結果を残せず、その後障害競走に出走し勝利を収めた後に引退しました。

第二の馬生と最期:引退後は、金沢大学馬術部で乗馬として活躍しました。9年間もの間、学生たちの指導や競技会への出場を果たし、中部学生大会中障害個人優勝、4度の全日学出場などの輝かしい成績を残しました。しかし、2023年7月18日、腸捻転のため、永眠しました。

コスモファントムの競走生活は、華々しい勝利と悔しい敗北、そして復活と挫折を繰り返すドラマチックなものでした。その生涯は、多くのファンに感動と勇気を与え、そして、忘れられない記憶として、今も語り継がれています。

競走成績: 詳細な競走成績はnetkeiba.com、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Postなどのサイトで確認できます。

血統: (血統表は省略)

参考文献: netkeiba.com

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