コッパ・イタリア

コッパ・イタリア（Coppa Italia）

コッパ・イタリアは、イタリア国内のサッカークラブが争う著名なカップ戦であり、国際的なスポンサーシップの影響で「コッパ・イタリア・フレッチャロッサ」とも呼ばれています。この大会は、セリエAのみならず、下のセリエB、セリエC、セリエDからもクラブが参加しており、サッカー界における重要なイベントとなっています。

歴史と背景

コッパ・イタリアは1922年に創設され、以降毎年開催されています。初回の大会からは時折中断がありましたが、1935年から1944年、1957年以降は毎シーズン開催されています。予選ラウンドは通常リーグシーズンの開始前に行われ、それ以降はリーグ戦中の水曜日に実施されます。大会には、セリエAに所属する20チーム、セリエBからの22チーム、セリエCからの27チーム、そしてセリエDからの9チームが参加し、合計78チームが名を連ねます。

昨今の変遷

2018-19シーズンにまで大会のスポンサーはイタリアの通信会社TIMでしたが、時代と共に変化し、2020-21シーズンから「TIMVISION Cup」として再登場しました。2021-22シーズン以降は、トレニタリアのフレッチャロッサにより支援される形で大会名が変更されています。また、2021-22シーズンからは参加チーム数も削減され、セリエA、セリエBの各40クラブに加え、セリエCの4クラブが競い合う形式に変わりました。

大会形式

大会はトーナメント方式で進行し、ほとんどのラウンドでは1回戦制を採用しています。ただし、90分で結果が出ない場合には延長戦が行われ、それでも決着がつかない際にはPK戦へと移行します。準決勝に関しては、各チームがホーム・アンド・アウェー方式で2試合を消化し、合計得点で勝敗を判断します。また、得点が並んだ場合はアウェーゴールルールが適用され、上位のラウンドから進出したチームのホームスタジアムで試合が行われるのが基本です。ただし、同ラウンドからのチーム同士が相対する場合には抽選により会場が決まります。

ラウンドごとの進行

• - 1回戦: レガ・プロの27チームとセリエDの9チームが出場。
• - 2回戦: セリエBの全22チームと1回戦の勝者から18チームが参加。
• - 3回戦: 前シーズン下位のセリエA12チームと2回戦の勝者20チーム。
• - 4回戦: 3回戦の勝者16チーム。
• - 5回戦: セリエAの前シーズン上位8チームと4回戦の勝者8チーム。
• - 準々決勝: 5回戦勝者8チーム。
• - 準決勝: ホーム・アンド・アウェーの2試合制。
• - 決勝: スタディオ・オリンピコでの1試合制。

歴代優勝クラブ

コッパ・イタリアは数々の名門クラブが優勝を飾ってきた歴史を持っています。優勝したチームには毎年、次シーズンのUEFAヨーロッパリーグ出場権が与えられ、そのユニフォームには誇り高きイタリア国旗色のコッカルダと呼ばれるラウンデルを装着する権利も与えられます。これにより、コッパ・イタリアはただのカップ戦以上の意義を持ち、イタリアサッカーの一環として深い存在感を放っています。

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