コッリ・ヴェルディ

コッリ・ヴェルディ

イタリア共和国、北部ロンバルディア州のパヴィーア県に位置するコッリ・ヴェルディ（イタリア語: Colli Verdi）は、比較的新しく成立した基礎自治体（コムーネ）です。おおよそ1,000人程度の住民が暮らしており、その名称は「緑の丘」を意味し、この地域の地理的特徴を示唆しています。

この自治体は、2019年1月1日という比較的近年になって誕生しました。それまで独立した自治体であったカネヴィーノ、ルイーノ、そしてヴァルヴェルデの三つのコムーネが統合され、新たな行政単位として「コッリ・ヴェルディ」が発足したものです。

地理

コッリ・ヴェルディは、パヴィーア県の南部に位置し、周辺の丘陵地帯に広がっています。その領域は、他のいくつかの自治体と境界を接しています。具体的な隣接コムーネとしては、ピエモンテ州に属するアルタ・ヴァル・ティドーネ（ピアチェンツァ県所属）をはじめ、ボルゴラット・モルモローロ、フォルトゥナーゴ、モンタルト・パヴェーゼ、モンテカルヴォ・ヴェルシッジャ、ロッカ・デ・ジョルジ、ヴァル・ディ・ニッツァ、ヴァルツィ、ヴォルパーラ、そしてザヴァッタレッロといったコムーネが挙げられます。

気候に関しては、イタリアの気候区分システムにおいて「zona F」に分類されています。また、日照時間に基づく指標では「3100 GG」とされています。地震活動のリスクについては、イタリア全体のリスク階級において「zona 3」に位置づけられており、これは地震の発生確率や強さが比較的低い地域であることを意味します。

行政

コッリ・ヴェルディは、複数の小さな集落や地区によって構成されており、これらは一般的に「分離集落（フラツィオーネ）」と呼ばれています。自治体の行政中心地、すなわち役場が置かれているのは、ポメート（Pometo）という分離集落です。その他にも、多くの分離集落が点在しており、それぞれが独自の歴史やコミュニティを持っています。

コッリ・ヴェルディに含まれる主な分離集落には以下のようなものがあります。

Bozzola
Ca del Matto
Ca del Zerbo
Calghera
Canavera
Canevino（旧自治体）
Carmine Passo
Carmine Bivio
Casa Andrini
Casa d'Agosto
Casa Porri
Casa Zanellino
Caseo
Colombara
Costa Trentini
Fontana
Mandasco
Moglio
Mombelli
Montelungo
Montù Berchielli
Pometo (sede comunale)
Ruino（旧自治体）
Torre degli Alberi
* Valverde（旧自治体）

これらの集落が集まることで、現在のコッリ・ヴェルディという一つの自治体が形成されています。合併により、かつての自治体が持っていた個性が新しい枠組みの中で共存していると言えるでしょう。

コッリ・ヴェルディは、その歴史は新しいものの、構成する各集落には長い伝統や文化が根付いており、地域の自然環境とともに、住民の生活を形作っています。隣接するコムーネとの関わりや、気候・地理的な条件が、この地域の特性を形成する上で重要な要素となっています。

もう一度検索