コベルコ建機

コベルコ建機株式会社

コベルコ建機株式会社は、日本に本拠を置く大手の建設機械メーカーであり、神戸製鋼グループの一員です。1930年に国内初の電気ショベルにより、その歴史が始まります。その後、成長を続け、数々の技術革新や製品開発を行ってきました。

沿革

コベルコ建機は、1930年に初の国産建設機械である電気ショベル50Kを発売し、建設機械業界におけるパイオニアとなりました。1955年にはアメリカのP&H社と提携し、クレーン技術を日本に導入。その後、1976年には自社技術によるクローラ式油圧ショベルを発売し、続いて1999年に神戸製鋼所から建設機械カンパニーを分社、製販一体の新たな体制を構築しました。

さらに、クレーン事業の分社化や新技術の開発といった変革を経て、近年ではリモート操作機能「K-DIVE」の導入や、低騒音技術「iNDr」の開発を行い、環境への配慮と作業効率の向上を実現しています。

事業内容

コベルコが主に手掛けるのは、建設機械や運搬機械の製造、販売、サービスです。中でも油圧ショベルは同社の主力商品であり、小型のミニショベルから大型の重機まで幅広く取り揃えています。また、ホイールローダ、クローラークレーン、ラフテレーンクレーンなど、多彩な製品ラインを展開し、国内外の市場で注目を集めています。特にクローラークレーンは国内シェア約50%、世界シェア約17%を誇ります。

ハイブリッド技術の開発

同社は、1999年からの研究を契機にハイブリッド技術の開発に取り組み、2006年には世界初のハイブリッド油圧ショベルを完成させました。この技術により燃費を40%削減し、以降も次々と新モデルを発表しては環境負荷の低減に寄与しています。2016年には、リチウムイオンバッテリを搭載した油圧ショベル「SK200H-l0」を開発し、革新的な作業効率と低燃費の両立を実現しました。

低騒音技術「iNDr」

さらに、都市部での施工に配慮した極低騒音ショベル技術「iNDr」も開発しました。これにより、騒音を抑えつつ作業を行うことが可能となり、周辺環境への影響を最小限に抑える努力がされています。

国内・海外展開

コベルコ建機は国内に多くの子会社を持ち、さらにグローバルな展開を進めています。アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジアなど、さまざまな地域での市場ニーズに応える製品を展開し、国際的な競争力を強化しています。私たちの機械は、ビルの解体から基礎工事まで、さまざまな用途で活躍しています。

まとめ

建設機械業界での長い歴史と数々の革新を経て、コベルコ建機は環境への配慮と効率性向上を両立させ、今後もさらなる技術革新に挑戦し続ける企業です。エンジニアリングの力量を背景に、国内外の市場で競争力を発揮し、業界のリーダーとしての役割を果たし続けています。

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