コマンドライン (競走馬)

コマンドラインの基礎情報

コマンドライン（Command Line）は、2019年2月20日に北海道安平町のノーザンファームで誕生した日本の競走馬です。馬名は、IT用語の「コマンドライン」に由来し、キーボードのみで操作する画面上の入力行を意味しています。彼は一口馬主法人サンデーサラブレッドクラブから総額1億4,000万円で募集され、その後ノーザンファーム早来で育成を受け、最終的に美浦の国枝栄厩舎に入厩しました。

戦績

2歳（2021年）

コマンドラインのデビュー戦は、2021年6月5日に行われた2歳新馬戦（東京芝1600m）です。このレースでクリストフ・ルメールを騎手に迎え、圧倒的な人気を集めました。中団を追走し、直線で外に出すと鋭い脚を見せて、最終的に2着のコンクパールを3馬身も引き離し、勝利を収めました。この新馬勝ちは彼にとって大きなステップとなり、その後は夏場を休養に充てました。

10月9日、復帰戦としてサウジアラビアロイヤルカップに挑み、ここでも1番人気となりました。スタート後は5番手を追走し、道中で2番手に上がると、直線で突き抜け、同じくサンデーレーシング所属の2番人気ステルナティーアを半馬身差で振り切り、連勝を達成しました。この勝利は、上位3着を同クラブ所属馬で独占し、3連複の配当はJRAの最低配当タイとなる190円を記録しました。次のホープフルステークスでも1番人気に推されたものの、スタートで後手を踏み、12着に終わりました。

3歳（2022年）

3歳に上がったコマンドラインは、3月26日の毎日杯で8着と振るわず、その後5月29日の日本ダービーに登録したものの抽選で除外されました。続くダート戦、ジャパンダートダービーでも苦戦し、勝ち馬から7秒差の殿負けを喫しました。また、11月26日のキャピタルステークスでも14着に終わり、厳しい状況が続きました。

4歳 - 5歳（2023年 - 2024年）

2023年は長期休養を取り、その間に去勢手術を受けました。去勢明けとなった11月18日のアンドロメダステークスに出走しましたが、結果は14着にとどまりました。2024年に入ると、障害競走に転向しますが、初戦の小倉でゲート内でのトラブルにより競走中止になり、出走停止処分を受けました。そして、2月22日付けでJRAの競走馬登録を抹消され、競走生活に終止符を打ちました。引退後は、ノーザンファーム天栄で乗馬としての新たな生活をスタートさせることになりました。

血統

コマンドラインの全兄には、重賞レースで活躍したアルジャンナがいます。彼もまた競走馬として注目を浴びていました。

まとめ

コマンドラインは、その華々しいデビューから厳しい試練を経て競走生活を終了しました。競走馬としての記憶は多くの競馬ファンに残り、今は新しい役割での生活が始まっています。

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