コミックガンマ

コミックガンマの歴史と特徴

『コミックガンマ』は、竹書房が1990年代に発行していた漫画雑誌で、1992年1月に創刊されました。当時、アニメファンや中高生を主な対象としたこの雑誌は、特に4コマ[[漫画]]やアニメ作品の漫画化を特色としていました。当初は季刊発行でスタートし、その後、隔月刊を経て1994年9月からは月刊化され、最終的には1996年5月の第34号をもって休刊となりました。

この雑誌の誕生は、1990年代のアニメブームに支えられ、特にこの時期に多くの美少女路線や萌え系の作品を多数輩出しました。『コミックガンマ』は、キングレコードのスターチャイルドレーベルによるCDやOVAの発売と連携し、さらにはラジオ番組『熱血電波倶楽部』なども展開され、美媒体効果を強化していました。これにより、アニメファンだけでなく、メディアミックスに関心を持つ読者層を広げることに成功しました。

雑誌の影響と後継誌の不在

『コミックガンマ』は、後のメディアミックス系漫画雑誌の先駆けとして位置付けられています。特に、同時期に刊行されていた『月刊少年キャプテン』と並び、現在の『月刊少年エース』や『月刊ドラゴンエイジ』など、数々の後発雑誌の基礎を築いたとされています。しかし、その後の出版市場の変動や大手出版社による競争激化の影響で、1996年の休刊を迎えました。

雑誌の34号での最終特集では、次の春に新たな創刊が予告されていましたが、それが実現することはありませんでした。多くの連載作品は未完のままとなり、特に竹本泉の『さよりなパラレル』は、休刊の知らせを受けて急遽変更された内容で完結を迎えたというエピソードがあります。このように、雑誌の突然の終焉は、多くの作家や読者に強い影響を及ぼしました。

代表的な連載作品

『コミックガンマ』では数多くの人気作品が連載され、その中には以下のような作品が含まれます。

• - 碧奇魂ブルーシード（高田裕三）
• - 兄貴シリーズ（柴田亜美）
• - さよりなパラレル（竹本泉）
• - ネオデビルマン（萩原玲二、岩明均、石川賢）
• - 影技 -SHADOW SKILL-（岡田芽武）

これらの作品はアニメ化や関連メディア展開もされ、多くのファンに支持されました。

WEBコミックガンマの再興

2013年には『コミックガンマ』の名を冠したウェブコミックサイトがオープンし、そこで漫画の掲載が再開されました。この新たな『コミックガンマ』は、竹書房の『まんがライフWIN+』のリニューアル版で、SFやファンタジー作品を中心に取り扱っています。ウェブ版では、さらに多様な作品がロンチし、まさに新たなスタートを切ったことになります。特に人気の高い作品としては、メイドインアビスがあげられます。
また、2018年には『WEBコミックガンマぷらす』も開設され、こちらは新たなオリジナル作品や旧作の再出発を果たす場として機能しています。

このように、様々な形で『コミックガンマ』は進化を続け、漫画文化の発展に寄与しているのです。

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