まんがライフ

『まんがライフ』とは

『まんがライフ』は、かつて竹書房が発行していた月刊4コマ漫画雑誌です。1984年9月17日に創刊され、2022年7月27日に休刊しました。前身はギャグ漫画誌『ギャグダ』であり、そこから改題される形で誕生しました。毎月27日発売で、定価は440円、B5判の中綴じ形式で、共通雑誌コードは18635でした。

特徴と内容の変遷

創刊当初はギャグ色の強い雑誌でしたが、1980年代後半から徐々に下ネタを減らし、竹書房の4コマ漫画雑誌の基幹誌としての地位を確立していきました。長らくファミリー向けの4コマ雑誌として発行されていましたが、1990年代末期から青年向けの4コマ雑誌へと方向転換し、読者ターゲットを中高年から20代、30代の「アニメ世代」と呼ばれる層へとシフトしていきました。現在では、青年男性向け作品に加えて、女性向けの作品も掲載されており、同人誌やメディアミックス系の分野で活躍する若手作家の作品も多く掲載されていました。この変化に伴い、従来の4コマ漫画は一部の作家を除いて、ほとんど掲載されなくなりました。

毎年1月号には、魔夜峰央の「眠らないイヴ」がゲスト掲載されていました。また、2002年と2003年には「新人マンガ家バトル」という新人発掘企画が行われ、2003年にはむんこが「はじめてのおるすばん」で優勝しました。その後、この作品は「ふたりでおるすばん」と改題され、時折ゲスト掲載されていました（改題の理由は、同名のアダルトゲームが存在したため）。

兄弟誌としては、『まんがライフオリジナル』、『まんがライフMOMO』の他、『まんがくらぶ』（旧：まんがTV天才くらぶ）、『まんがくらぶオリジナル』（旧：まんがパロ野球ニュース→月刊スポコミ）などがありました。過去には、『まんが4コマシスターズ』のような成年向けの4コマ漫画雑誌も存在していました。

2020年6月号からは、『まんがくらぶ』と統合され、雑誌名も『まんがライフ』に改称されました（統合直前の雑誌では、「『まんがくらぶ』を本誌と統合の上、『まんがライフ』に改称」と告知されていました）。発売日も17日から27日に変更されました。末期の『まんがくらぶ』の特徴を引き継ぎ、表紙と巻頭カラーを飾る作品が月ごとに変わるようになりました。

2022年6月27日発売の8月号で休刊が発表され、7月27日発売の9月号をもって休刊となりました。

付録小冊子

2005年9月号から3ヶ月間は、「まんがライフ+」という小冊子が袋とじで付録されました。これは、4コマ漫画雑誌としては初の試みであり、読者から好評を博しました。しかし、この付録企画により、定価が290円から350円に引き上げられ、その後300円に落ち着きました。以後、竹書房は他誌でも同様の小冊子を付録し、一時的に価格を引き上げ、次の号の定価を「特別定価」として従来の定価よりも高めに設定し、数ヶ月後に定価として定着させるという手法を採るようになりました。そのため、「小冊子が出る＝値上げ」という図式が定着しつつありました。

主な付録小冊子には以下のものがあります。

「まんがライフ+ vol.1 自作パロディ編」（2005年9月号付録）
「まんがライフ+ vol.2 作者とりかえっこ編」（2005年10月号付録）
「まんがライフ+ vol.3 私のマニア道編」（2005年11月号付録）
「別冊まんがくらぶオリジナル」（2006年9月号付録）
「別ラ Volume.01 コミックエッセイ生活」（2007年10月号付録）
「エッセイ読本 Volume.02 ライフの手帳」（2008年6月号付録）
「エッセイ読本 Volume.03 まるごと神仙寺ほんぽ」（2008年12月号付録）

表紙の変遷

4コマ漫画雑誌では、他のジャンルの漫画雑誌とは異なり、表紙イラストが特定の作家によって複数月にわたって連続して担当される傾向があります。また、竹書房の同種の雑誌では通常、表紙は巻頭カラー作品と同一であり、雑誌の看板作品となっていました。以下に、『まんがライフ』の表紙イラストを担当した作家と、その担当期間を記します。

植田まさし（フリテンくん）（1984年11月号 - 1994年12月号）
植田まさし（にこにこエガ夫）（1995年1月号 - 1995年7月号）
臼井儀人（スーパー主婦月美さん）（1995年8月号 - 1996年11月号）
田島みるく（本当にあった愉快な話）（1996年12月号 - 1997年9月号）
南ひろ子（なっちゃんはね!?）（1997年10月号 - 1998年6月号）
丹沢恵（トラブルカフェ!）（1998年7月号 - 2003年8月号）
後藤羽矢子（耕して♥フォーリンLOVE）（2003年9月号 - 2006年4月号）
神仙寺瑛（動物のおしゃべり♥）（2006年5月号 - 2009年7月号）
樹るう（ポヨポヨ観察日記）（2009年8月号 - 2009年9月号）
神仙寺瑛（動物のおしゃべり♥）（2009年10月号 - 2020年5月号）
当該号の巻頭カラーの作品（表紙作品の固定化中止）（2020年6月号 - 休刊）

2020年6月号からは、末期の『まんがくらぶ』同様、月ごとに表紙作品が変わるようになりました。

休刊時に連載されていた主な作品

2022年7月27日発売の9月号で休刊となりました。以下に、休刊時に連載されていた主な作品を記します。

ねこごよみ（さわだまこと）
古都里泉美のHOROSCOPE（古都里泉美、イラスト・大橋つよし）
読者投稿ページ「ライフ＠コミュ」（扉絵および4コマ漫画はハトポポコ）
きのこ木下のマンガ名作イッキ読み!
ひまつぶし4コマ（山本さほ）※目次ページに連載

その他の主な連載作品

『まんがライフ』には、数多くの人気作品が連載されていました。

フリテンくん（植田まさし）
ぼのぼの（いがらしみきお）
本当にあった愉快な話（田島みるく）
スーパー主婦月美さん（臼井儀人）
だめっこどうぶつ（桑田乃梨子）
ポヨポヨ観察日記（樹るう）
お姉ちゃんが来た（安西理晃）

この他にも、多くの作家によるバラエティ豊かな作品が掲載されていました。

企画

本誌では、漫画作品の他に以下のような企画も掲載されていました。

荒井清和の4コマワイドショー（荒井清和）※目次ページに連載
ペットのおしゃべり♥（神仙寺瑛）※読者投稿
根本はるみのなちゅらるぴーす（根本はるみ）
COLUMN EXPRESS
桃井はるこのももいでライフ♥（桃井はるこ）
流れ星・キャン×キャンのお笑い交換日記（流れ星・キャン×キャン）
アイスに顔を作り隊（鈴木恵子）
京本有加画伯のテキトー時代（京本有加）

映像化作品

本誌にて並行連載前の作品のテレビアニメ化には、『リコーダーとランドセル』があります。

関連事項

まんがライフオリジナル
まんがくらぶ
まんがくらぶオリジナル
まんがライフMOMO

外部リンク

竹書房4コママンガ誌オフィシャルサイト｜4コマ堂
まんがライフｗｗｗ - ニコニコ静画

もう一度検索