コルネリオ・サアベドラ

コルネリオ・フーダス・タデオ・デ・サアベドラ・イ・ロドリゲス（1759年9月15日 - 1829年3月29日）は、アルゼンチンの政治と軍事において重要な役割を果たした人物です。彼の生涯は、アルゼンチンの独立運動と深く結びついています。

生い立ちと初期の経歴

1759年、サアベドラはペルー副王領のポトシ、現在のボリビアにあるオトゥヨ村で生まれました。彼は早くから政治に関心を持ち、1797年にはブエノスアイレスのカビルド（市参事会）に勤務し始めました。1799年には評議員に選出され、1801年から1805年まで市長を務めるなど、着実にキャリアを重ねました。

軍人としての活躍

その後、サアベドラは軍隊に入隊し、イギリス軍によるブエノスアイレス侵攻の際には、パトリシオスの連隊の司令官として防衛に当たりました。1809年には、マルティン・デ・アルサガによる反乱が発生した際、民兵隊を率いてこれを鎮圧する功績を挙げました。

プリメーラ・フンタの議長として

1810年、重要な転機が訪れます。イギリス船が、フランス軍によるセビリヤ占領と、スペイン最高中央評議会のカディスへの逃亡という情報をもたらしたのです。これを受け、サアベドラは副王イダルゴ・デ・シスネーロスとカビルドに対し、カビルド・アビエルト（公開市会）の開催を要求しました。その結果、5月22日にカビルド・アビエルトが開催され、251名の市民が参加しました。この会議の結果、サアベドラを議長とし、マリアーノ・モレーノら革命派を含むプリメーラ・フンタ（第一次政府評議会）が成立し、彼は初代議長に就任しました。これは、アルゼンチンの独立に向けた大きな一歩となりました。

その後の活動と晩年

1811年には、アルト・ペルー（現在のボリビア）攻略作戦に参加しました。しかし、その後の政情の変化により、彼は政治的な困難に直面することになります。1829年、サアベドラはブエノスアイレスで亡くなりました。

コルネリオ・サアベドラは、アルゼンチンの独立運動において、リーダーシップを発揮し、重要な役割を果たした人物として、歴史に名を刻んでいます。

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