コルホーン (DD-801)

コルホーン (USS Colhoun, DD-801)



コルホーンは、アメリカ海軍が運用したフレッチャー級駆逐艦の一隻であり、艦名はエドマンド・コルホーン少将にちなんで命名されました。この艦は、コルホーンという名を持つ艦船としては2隻目にあたります。

艦歴の始まり



コルホーンの艦建造は1943年8月3日に始まり、ワシントン州シアトルのトッド・パシフィック造船所で起工されました。1944年4月10日、陸軍婦人部隊のK・K・ジョンソン大尉により命名され、同年7月8日に艦長G・R・ウィルソン中佐の指揮の下で正式に就役しました。

艦は、同年10月10日に真珠湾に到着し、訓練や偵察任務に従事します。1945年2月19日、硫黄島沖に到達し、輸送船の護衛やレーダーピケット任務、さらには硫黄島に対する支援砲撃を行う重要な役割を果たしました。

沖縄戦での激闘



沖縄戦の最中である1945年4月6日、コルホーンは駆逐艦ブッシュからの支援要請を受け、直ちに現場へ急行しました。ここでブッシュが特攻機に襲われている状況に出くわします。コルホーンは自らの火力を駆使し、特攻機に対して射撃を行い、合計で3機を撃墜するも、特攻機のうちの1機が40mm砲座に突入し、艦の後部に爆弾を投下して爆発を引き起こしました。

この攻撃により、艦は大きな損傷を受け、特に動力を保ったまま緊急操舵を行いながら、次の攻撃に備えるも、追加の特攻機が艦の右舷に突入しました。爆発により、艦体に大きな穴が開き、浸水と火災が発生。この状態で残った砲は手動で操作されることとなり、乗組員たちは必死に浮力を維持しようとしましたが、新たな特攻機からの攻撃にさらされることになりました。

驚くべきことに、乗組員は攻撃に対抗し、3機のうちの1機を撃墜し、もう1機を破壊しました。しかし、最後の特攻機が艦橋に突入し、その爆弾が艦の外で爆発を起こしました。この結果、さらなる損傷が加えられ、艦の安定性は著しく損なわれました。

最期の時



午後6時、海軍のLCS-48がコルホーンの乗組員を救助しようとしましたが、艦の傾斜と浸水の激しさから、艦は放棄せざるを得なくなりました。北緯27度16分、東経127度48分の地点で、駆逐艦カッシン・ヤングの砲撃によりコルホーンは最後を迎えました。戦闘の結果、32名が戦死し、23名が負傷、そのうち2名が後に亡くなりました。

コルホーンの功績は、第二次世界大戦における勇敢な戦闘に対して1個の従軍星章として評価されました。この艦の歴史は、数多くの勇敢な行動と犠牲を思い起こさせるものです。

関連項目



外部リンク



この記事はアメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章を含んでいます。

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