コルマック・ダリー

コルマック・ダリー（Cormac Daly）

コルマック・ダリーは、1998年5月1日にアイルランドのキルデア州キルコックで生を受けたプロフェッショナルラグビー選手である。

彼は主にグラウンドのセカンドロー、すなわちロック（LO）としてプレーする。身長とフィジカルを生かしたプレーが特徴であり、ラインアウトやスクラムといったセットプレーだけでなく、オープンフィールドでのワークレートも評価されている。

キャリアパス

アイルランドでのスタートと代表経験

ダリーのラグビーキャリアは、故郷アイルランドで始まった。彼はアイルランドのラグビー界において主要な育成機関の一つであるレンスターのプログラムで育ったと推測される。そして2017年、アイルランド国内トップリーグの強豪クラブであるクロンターフFCに入団し、シニアレベルでのプレーを開始した。

クロンターフFCでのパフォーマンスが注目され、2018年にはU20アイルランド代表に選出された。この経験は、彼にとって国際レベルでのプレー強度や戦術を学ぶ貴重な機会となり、若手選手としての評価を確固たるものにした。

グローバルな挑戦：アメリカとオーストラリア

アイルランド国内での経験を積んだ後、コルマック・ダリーは活動の場を海外へと広げた。2019年、彼はアメリカ合衆国で成長中のプロリーグ、メジャーリーグラグビー（MLR）に参加しているラグビー・ユナイテッド・ニューヨークと契約した。

アメリカでの挑戦は新たな環境での経験をもたらしたが、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、リーグの運営が困難となり、彼はチームを離れることとなった。その後、彼は一時的に古巣であるクロンターフFCに戻り、プレーを継続した。

2023年には、南半球最高峰のクラブコンペティションであるスーパーラグビーに参戦するオーストラリアのクイーンズランド・レッズと1年契約を結んだ。スーパーラグビーというハイレベルなリーグでプレーしたことは、彼のスキルセットと戦術理解度をさらに高めることになった。

日本の舞台へ：横浜キヤノンイーグルス

オーストラリアでの挑戦を終えたコルマック・ダリーの次の移籍先は、日本のJAPAN RUGBY LEAGUE ONEであった。

2024年8月、リーグワンの強豪クラブの一つである横浜キヤノンイーグルスは、彼のチーム加入を正式に発表した。この移籍は、異なるラグビー文化を持つ日本での新たなキャリアのスタートを意味した。

そして、2024年12月29日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2024-25シーズンの第2節、神戸スティーラーズ戦において、途中出場ながらも遂にリーグワン公式戦のピッチに立った。これは、日本における彼の記念すべき第一歩となった。

アイルランド、アメリカ、オーストラリア、そして日本と、多様なラグビー環境で経験を積んできたコルマック・ダリーは、その経験とフィジカル、そして献身的なプレーで、横浜キヤノンイーグルスにおいて重要な役割を担うことが期待されている。日本のラグビーファンは、彼の今後の活躍に大きな注目を寄せている。

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