コレカツ嵐

『コレカツ嵐』は、2016年1月3日にフジテレビ系列で放送された、人気アイドルグループ嵐の冠バラエティ番組です。この番組では、豪華ゲストたちが「これなら嵐に勝てる！」という自信満々の企画を持ち込み、嵐と真剣勝負を繰り広げるという内容で、新春のスペシャル番組として注目を集めました。

番組の大きな特徴は、嵐が様々なジャンルの挑戦者たちと対決するという点です。単なるゲーム対決に留まらず、各界の著名人がそれぞれの得意分野やユニークなアイデアを持ち寄り、嵐のメンバーと熱いバトルを繰り広げました。視聴者は、普段見られない嵐の真剣な表情や、挑戦者たちの個性がぶつかり合う様子を楽しむことができました。

放送当日、フジテレビでは『アラおめ!2016』と題し、夕方から夜にかけて7時間15分もの長時間にわたり嵐の番組が編成されました。『コレカツ嵐』はその中で、『VS嵐』新春3時間SP、二宮和也主演のドラマ『坊っちゃん』とともに放送され、嵐ファンにとってはまさに夢のような時間となりました。特に『コレカツ嵐』は、嵐の新たな一面を引き出した番組として記憶されています。

番組には、嵐のメンバーである大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人が司会として出演。また、ナレーションはフジテレビアナウンサーの佐野瑞樹が務めました。ゲストには、千原ジュニア（千原兄弟）、高橋茂雄（サバンナ）、藤本敏史（FUJIWARA）、綾部祐二（ピース）といった人気お笑い芸人が「コレカツ軍団」として参加。さらに、芦田愛菜、KABA.ちゃん、IKKO、バービー（フォーリンラブ）、佐藤南帆、山本昌広（元中日ドラゴンズ投手）といった多彩な面々が「助っ人」として登場し、番組を盛り上げました。

番組内容は、早泣き対決、見極め対決、チームワーク対決、レシーブコントロール対決、ラジコン対決といったバラエティ豊かな対決企画で構成されました。早泣き対決では、芦田愛菜と綾部祐二という異色の組み合わせが、涙を流す早さを競いました。見極め対決では、KABA.ちゃんとIKKOが女装した人物の写真を基に、体重の軽い人物を当てるというユニークな対決が繰り広げられました。チームワーク対決では、コレカツ軍団と嵐が、お題やシチュエーションに対するリーダーの行動を予想し、チームの結束力を競いました。レシーブコントロール対決では、テニスボールをモニターに打ち返し、表示される絵や写真を当てるという頭脳と技術を要する対決が行われました。ラジコン対決では、嵐のメンバーが2人でハンデを背負いながら、元プロ野球選手の山本昌広とラジコンカーの操縦技術で対決しました。

『コレカツ嵐』の放送後、番組内で人気を博した「チームワーク対決」は、同年2月4日から8月4日まで『VS嵐』の一コーナーとして放送され、その人気ぶりが伺えます。また、この番組は『VS嵐』の特別編という位置づけで放送されることもありました。

番組の制作には、萬匠祐基が演出を、双川正文と金佐智絵がプロデューサーを、三浦淳がチーフプロデューサーを務めました。制作協力には、ザ・スピンクラスとガスコイン・カンパニーがあたっており、フジテレビが制作を担当しました。

放送時間は、日曜日の16:15から18:00（JST）までで、『日曜スペシャル』の枠ではなく、通常の番組として放送されました。17:30から放送される『FNNみんなのニュースWeekend』は年末年始体制のため、16:00から16:15に『FNNニュース』として放送されました。

『コレカツ嵐』は、嵐の魅力を最大限に引き出し、視聴者に多くの笑顔と感動を与えた番組として、今もなお語り継がれています。番組の成功は、バラエティ番組としての企画の面白さはもちろんのこと、嵐のメンバーの個性とゲストの多様性が融合した結果と言えるでしょう。

もう一度検索