コロコロG

コロコロG：小学館が発行していた少年[[漫画]]雑誌

2010年5月28日に小学館から創刊された『コロコロG』は、同社の主力雑誌『月刊コロコロコミック』を補完する不定期刊行の少年[[漫画]]雑誌でした。ターゲット層は『月刊コロコロコミック』の読者層である低学年小学生よりもやや上の年齢層、高学年小学生から中学生を想定していました。

雑誌のコンセプトと特徴

『コロコロG』は、1999年に試験的に発行された『ハイパーコロコロ』と同様に、既存のコロコロコミックシリーズでは扱わないような年齢層に合わせた内容を掲載していました。具体的には、ゲームやホビー関連作品を題材としたコミカライズ作品、コロコロ系列誌の作家によるオリジナル読み切り作品、人気連載作品のスピンオフ作品などが中心でした。

特に注目すべきは、既存のコロコロコミックシリーズと比較して、残虐的またはグロテスクな描写を含む作品を掲載していた点です。この点は、他の小学館発行の漫画雑誌と比較して大きな特徴でした。小学館の漫画雑誌ラインナップにおいて、『月刊コロコロコミック』（低学年向け）と『週刊少年サンデー』（中高生向け）の間にあった年齢層の読者層を、『GAKUMAN plus』と共にカバーすることを目指していました。かつて類似の雑誌として『コミックGOTTA』が存在しましたが、『コロコロG』の掲載作品はテーマにおいて異なる点が挙げられます。

刊行状況と休刊

『コロコロG』は2011年11月に第4号（'11年冬号）を最後に、事実上休刊しました。刊行頻度は不定期で、第3号から第4号までは4ヶ月もの間隔が空いています。最終号である第4号の発売から1年以上が経過した後も、続刊の発表がありませんでした。

なお、その後継誌として、2014年10月より年齢層を大人にも拡大した『コロコロアニキ』が創刊され、『コロコロG』で連載されていた『デュエル・マスターズ覇王伝ガチ!!』は『コロコロアニキ』に移籍しました。

号数と増刊扱い

『コロコロG』は全4号が発行されました。第1号と第2号は『別冊コロコロコミック』の増刊として、第3号以降は『月刊コロコロコミック』の増刊として発行されました。各号の発売日は以下の通りです。

第1号（'10年夏号）：2010年5月29日
第2号（'10年冬号）：2010年11月29日
第3号（'11年夏号）：2011年7月29日
第4号（'11年冬号）：2011年11月30日

掲載作品

『コロコロG』には、連載作品と読み切り作品が掲載されました。連載作品としては、『デュエル・マスターズ覇王伝ガチ!!』、『錬人-レンジン-』、『TAIMAN』、『LOST PLANET -UNEXPECTED ONE-』、『俺の屍を越えてゆけ』などがありました。読み切り作品には、様々な人気ゲームやアニメ作品を題材としたものが多く含まれていました。例えば、『イナズマイレブン』、『モンスターハンター』、『ポケットモンスター』、『ダンボール戦機』、『デビルサバイバー』などの作品の外伝や、オリジナル作品が掲載されていました。

まとめ

『コロコロG』は、ニッチな年齢層と、既存のコロコロコミックシリーズとは異なるテイストの作品を掲載することで、独特の存在感を示した雑誌でした。短期間での休刊という結果に終わったものの、その存在は、小学館の漫画雑誌ラインナップにおける試みの一つとして、重要な意味を持っていたと言えるでしょう。 また、掲載作品は、当時人気を博していたゲームやアニメ作品と密接に連携しており、時代の流行を反映したものとなっていました。

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